ここ10年くらいでシューツリーというものが一般化してきました。
その元をたどれば紳士の高級靴の普及にあります。
高級品を手に入れたら労わりたいと思うのは自然の流れですからね。
私は高級靴と呼ばれる靴を初めて手に入れたのが中学生時代になります。
その頃は今とは違って雑誌による情報が主でしたので、今考えると玉石混合の情報の時代でした。
そのころから靴好きの間で2つの見解があったのが、シューツリーを入れるタイミングと入れる時間です。
①着用後すぐに入れて、型崩れを防ぐ流派
②着用後一晩乾燥させて、入れる流派
↑入れるタイミングにおいては大きくはこんな風に分かれます。
私の見解としては②ですが・・・。
シューツリーを入れておく時間が長くても1週間としています。
理由としては・・・。
自分の足に馴染みつつある靴を完全に元に戻す必要はないからです。
またばね式のシューツリーの場合には長期間入れることで靴への負担がかなりあるのです。
ねじ式シューツリーで、その靴専用ならその心配はないのですが。
最近思うのは、むしろお手入れする際に履き皺が伸びていればよいので、その時だけでも良いのではないかということです。
そして最後にお伝えしたいシューツリー使用の注意点があります。
それは・・・。
アウトソール接着式(かつアウトステッチなし)の場合、シューツリーを入れるのはお手入れの際と、着用後の短時間に留めておくべきなのです。
そうしないと合うとソールの接着がすぐに剥がれることになります。
インポートモノの場合はそれが顕著なのでご注意ください。
ですので、スニーカーにシューツリーを長期間入れておくのはあり得ないのですw。
ただの見た目の自己満足に他なりません。
きちんと原理原則を考えればそうしたことによるトラブルは回避できます。