メンズの衣類はレディースのようにデザインのバリエーションが少ないです。しかしだからこそ進化した様々な技法やディテールがあるのだと思います。
特にシューズに関してはかなり昔からベースのデザイン変わっていないですよね。だからこそブランドごとの木型や素材使い、そして細かなデザインが生きてくるのではないでしょうか?
細かなデザイン変更とはいっても、それ自体が悪目立ちするのはそもそも私にとっては検討の対象外です。最近そんなデザインの服がありますよね・・・。
それはシングルのスーツやジャケットにピークドラペル+チェンジポケット+派手な柄生地です。この3つのデザイン要素は1つずつ取り入れるのであればまだしも、3つ同時に取り込んでしまうと悪趣味になり、かつ来年には恥ずかしくて着れないような単なる流行モノに成り下がると思います。
名の知れた作りの良いイタリアブランドでこのようなことをしてしまうとはがっかりですよね。ですが本当に服を愛してやまない人はこんな服はセールでも買わないと思います。そもそもイタリアの超名門ブランドではこのようなデザインの服は絶対に売らないと思います。
単に他社と違うことが素晴らしいことであるとの考えではこんな失敗作が生まれます。本当に長くクローゼットに残る服というのはシンプルで上質な素材のモノだけです。とはいっても一生モノなど存在はしませんよ。