また無くなる・・・。 | こだま堂漢方薬局のブログ

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東京都多摩市・府中市にある漢方専門薬局です。
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こんにちは。

こだま堂の長峯です。

 

開業してから、13年経つのですが、その間になくなった漢方薬は数知れず・・・。

 

原材料の高騰もあるし、残念なのは従来の製造方法が認められず製造終了になるものも。

 

化学薬品と同じようには作れないんだから、そこは柔軟に許可を認めてくれればいいのに、そうはいかないみたいですショボーン

 

どういう理由かは分からないけれど、今月、ある老舗の漢方メーカーさんが廃業はてなマークすることになりました。(正確には廃業じゃないらしいですが、どう違うのかよく分かりません。営業さんが解雇になったと電話をくださったのですが、意気消沈していて何も言ってあげられませんでした・・・えーん

 

こだま堂を開業する前から利用していたメーカーさんだったので、本当にショックで、残念でなりません。

 

他にも、「槐角丸」という痔の漢方薬がなくなるそうです・・・。

 

痔の漢方薬と言えば「乙字湯」が有名なのですが、槐角丸の方がよく効くのに、これから漢方薬で痔が治せなくなるかも・・・ゲッソリ

 

乙字湯には止血作用のある生薬が入ってないんです。槐角丸には槐角と地楡という凉血止血作用がある生薬が入っているから、より効き目がイイのに・・・。

 

将来、痔になったときのために、とっておこうかな・・・とか考えてます汗

 

ちなみにコレが無くなるのは、丸薬を作るのが難しくなってるからなんですって。そうすると、他の丸薬の製剤も将来なくなる恐れがあるのかな・・・はてなマーク錠剤に変更するには、申請許可にお金がかかるとか、いろいろ事情があるみたいです。

 

 

無くなるのはたくさんあるけど、新しい漢方薬・・・って、そうそう出てこないんですよね。

 

ちょっと前に、薬局製剤の新しい方剤が増えて、少なくとも自分が薬剤師になってから初めての追加だったから「やったー!!作れる方剤が増えたー音譜なんて喜んでいたんだけど、ちょっと微妙な方剤もあって、不思議なんですよ・・・。

 

例えば、ものもらいの眼を洗う漢方薬の蒸眼一方なんて、許可もらっても絶対作ることはないと思う・・・。(ものもらいは眼科の目薬と、使うなら内服の炎症を取る漢方薬でいいよね・・・)

 

新しい方剤を決めるお偉いさんの中に「これはぜひ使いたい!!世の中に必要だ!!って思った方がいたのかなはてなマーク本当にナゾです。

 

自然の恵みの漢方薬、当たり前に思っていても、いつかなくなるかもしれないので、大切に使って下さい。そして良く効いたら、その情報を是非共有して下さいね!!