カンジダ症 | こだま堂漢方薬局のブログ

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こんにちは。

こだま堂の長峯です。

 

カンジダ症とは、カンジダ菌という真菌(カビ)が過剰に増えて起こす病気のことです。

 

よく知られているのは、「膣カンジダ」で、陰部の炎症やかゆみ、白いオリモノなどの症状があります。

 

カンジダ菌自体は、常在菌なので、ほぼ誰でも持っているような菌なのですが、免疫力の低下や、薬(ステロイド・抗生物質など)の影響で増殖し、不快な症状を引き起こします。

 

例えば、喘息に使われるステロイドの吸入薬を使ったら、うがいしましょう・・・と指示されますが、口腔内のカンジダ症を予防するためなんですね。

 

このカンジダ菌はカビの仲間なので、増えちゃうとメチャクチャしぶとい・・・。

 

押し入れとか、お風呂をカビさせちゃうと、根絶やしにするのって、結構大変ですよね・・・。

 

人体にハイター使うわけにいかないし・・・汗

 

まぁ、人間の場合は、抗真菌薬があるので、それを使いますが、内服薬は肝機能障害などの副作用を起こしやすいですし、塗り薬や膣錠などを使って良くなっても、結局免疫力が落ちると再発しやすいです。

 

で、このカンジダ症、漢方的にはなんぞや・・・というと、「湿邪」に属する病気です。

 

やっぱりカビの仲間だからね、湿気が好きなわけですよ。

 

湿邪の原因の一つは、「脾胃虚弱」

 

胃腸の調子が悪くて、身体の中に「湿邪」が溜まりやすい。

 

「湿邪」が溜まると、舌苔が多かったり、胃もたれしやすい、痰が出やすい、蓄膿症、後鼻漏なども併発しやすいです。

 

白いオリモノも「湿邪」が目に見えて出てきたものになります。

 

この「湿邪」砂糖や乳製品を摂ると体内に増えやすいので、良くなるまでは控えた方がよいです。

 

ちなみに、炭水化物(糖質)の摂取が多い人は、腸にもカンジダ菌が多く住んでいて、腸の粘膜に根っこを張るもんで、炎症を起こしてアレルギー体質を悪化させる要因にもなるそうです。

 

そして、腸にもいるってことは、子宮にもいて、それが不妊症(着床障害)の原因になることもあるんですね滝汗

 

漢方では、「湿邪」を取り除く治療、「胃腸の気」を整えて、免疫力を回復させる治療をします。

 

気が足りないと、風邪引いたり、生理中に膣カンジダを再発しやすいんですね。

 

陰部にかゆみ・炎症があるときは、「下焦湿熱」と言って、湿気に熱が合わさった状態ですので、湿熱を取る漢方薬を使います。

 

あと、こういった「悪玉菌」を抑制するには「善玉菌」を増やすことも重要です。

 

ある特殊な菌を利用した「善玉菌」を増やすためのサプリメントがあるのですが、そのカプセルを開けて、舌の上に振りかけてから飲み込むようにしてもらうと、舌の苔がすごく早く取れるんですキラキラ

 

漢方薬だけ使うより全然早いので、「厚𧸐苔」というベットリした舌苔の人には併用して使ってもらってます。

 

舌の苔も結局「悪玉菌」でできているってことなんでしょうね汗

 

ちなみに、その菌は土壌改良材や家畜用サプリメント、消臭スプレーなど、様々に活用されていて、とにかくスゴイ菌。

 

ただ殺菌するのではなくて、菌は菌と戦わせて制する方が、環境にも人体にも優しいし、単純に薬で殺菌するより意外と効果高いんですよ。

 

膣カンジダを繰り返していた方が、その菌のサプリメントを使ってから、再発しなくなり、それからすぐに妊娠されたのでびっくりしたこともありました。

 

いろいろな面から身体の調和を整えることが大切なんですね。

 

自然はスゴイチョキ