こんにちは。
こだま堂の長峯です。
最近、また「葛根湯」と「小柴胡湯加桔梗石膏」のお問合せがあったので、「コロナの第8波が流行ってきたからかな?」と思ったら、東海大学での研究発表があったみたいですね
漢方薬による発熱緩和・重症化抑制の研究結果だそうです。
内容はこちら
私たちにすれば、別に驚くことじゃないんだけど、こんな研究結果がでないと信用されないなんて、なんて悲しいんだ・・・
ヘンな新薬よりよっぽど安心して使えると思うけど。大昔から使ってるんだからね
ちゃんと飲めば漢方は効きます
効いてなかったら、量が少ないか、証が合ってないか、どっちかです。
ただし、風邪の場合、証の移り変わりが早いので、服用する漢方薬を日々変える必要があるのがちょっと難しい。
それで、なかなか効きにくいと思われちゃうのは本当に残念なことです・・・。
例えば、風邪の引き始め・・・
ちょっとノドがおかしいなと思ったら、銀翹風熱丸や駆風解毒湯。
何かやけにゾクゾクしたら、葛根湯、麻黄湯、桂枝湯など。
これだけでも悪化しないで治っちゃうことも多いはずです。(逆に使ったら効かないからね)
病邪が中に入っちゃったら、発熱したり、鼻水が出たり、節々の痛みが出てきます。
寒気があるなら、温まって汗ばむまで葛根湯や麻黄湯を飲んで、虚弱な体質の方やすでに汗ばんでいたら桂枝湯を飲む
汗が出てきているのに葛根湯や麻黄湯を続けると、汗をかきすぎて体力が消耗します。
葛根湯で頭痛や節々の痛みが効きにくいようなら、痛みやこわばりを緩和する生薬が入った川芎茶調散も追加
のぼせるような火照り感がある暑苦しい発熱には葛根湯は使えません。万が一飲んだら最悪悪化気をつけてね
こちらには銀翹解毒散、駆風解毒湯がオススメ。
日本ではニキビの治療薬の清上防風湯は、中国では主に風邪薬で使っていて、上記のような風熱邪の風邪にはもちろん使えます。
食欲がない、胃腸の調子が悪いなら、藿香正気散や柴胡桂枝湯、小柴胡湯などなど・・・。
咳が出てきたら、五虎湯や麻杏甘石湯、麦門冬湯・・・。
痰が多ければ、温胆湯や竹筎温胆湯・・・。
コロナみたいな悪性の風邪なら、1処方だけでずっと対応するのは間に合わないでしょうね。
幸いにまだコロナにかかったことがないので、どういうふうに漢方が使えるか自分自身で実践してないのはちょっと残念だけど、今まで風邪やインフルエンザで漢方が効かなかったことはないので、いろいろ飲めばちゃんと効くだろうなと思ってます。
薬局閉めることになったら困るから、わざわざかかるわけにもいかないしなぁ・・・でも無症状感染もあるから知らないうちにかかってたりして・・・
できれば風邪症状は、みなさん自分で治せるようになって欲しいので、来年多摩市で開催予定のまちゼミ(こだま堂は2月1日・15日)では風邪の漢方の選び方をテーマにセミナーを開催します
参加費無料なので、是非お待ちしてます
詳細は後日お知らせします