本気で痔を治したい方へ! | こだま堂漢方薬局のブログ

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こんにちは。

こだま堂の長峯です。

 

ひそかに患っている方が多い・・・!!

 

あなたは自信をもって、大丈夫ビックリマークグッド!って言いきれますかはてなマーク

 

痔になる原因は大きく3つ。

 

①便が硬い

 

②血行が悪い

 

③内臓下垂

 

①の便が硬いのは、肛門に負担がかかるから、イメージしやすいと思います。


健康な人の便は、スルッラブラブとバナナ状にいきまなくても出るものです。


昔は便秘症で、硬くて排便のたびに苦労しましたが、「絶対に痔で肛門科に行きたくないムキーという意地で、漢方&食事療法で治しましたので、現在は超快便ですチョキ

 

だって恐ろしすぎますよ。

手術した直後の排便!?ゲッソリ


しかも、手術しても、便が硬かったら、また痔になるし、何度も手術して肛門が緩くなって、便が我慢できないって話もよく聞くんですよ。

 

だから、絶対ビックリマーク便の状態を治した方がいいわけ。

そう思いませんはてなマーク

 

②の血行が悪い・・・のは、ずっと座りっぱなし・立ちっぱなしだったり、酒飲み、冷え性の方に多いタイプ。

 

肛門は特に瘀血になりやすい部位なのです。

 

動脈硬化が進んで、腸から肝臓へつながる門脈の圧が強くなると、余計に肛門に瘀血が溜まります。

 

酒飲みには痔が多いですが、それは

酒飲み=脂肪肝・肝硬変=肝臓の血流が悪くなる=門脈圧亢進=肛門が瘀血になる=痔になるという構図が出来上がります。

 

②の血行不良の痔は、①の便秘の痔よりも、治すのが大変です。若い人なら冷え性でもまだ血管が柔らかいですが、年を取ると血液の質が良くなっても、血管まで良くするのはものすごく時間がかかるからです。

 

瘀血証の方は、手術をしても患部がキレイに治らないので、田七や丹参など、活血作用がある漢方を飲んだほうがいいですね。

 

③の内臓下垂の痔は、一番大変かもしれません。


内臓が下がると、その圧迫から肛門に瘀血が溜まって痔になります。


内臓が下垂するのは気虚なんですが、相当補気しないと重たい内臓は正しい位置まで戻って来ません。日本の生薬の量じゃ無理じゃないかな・・・と思います。(何処方か組み合わせるとか)

 

内臓下垂の痔に使う、代表的な処方は「補中益気湯」

これは人参・黄耆を主薬に、柴胡と升麻を合わせることで、気の昇提作用を助ける処方になっています。

 

生薬の量を比較してみると、

 

黄耆 4.0g(15g)
白朮 4.0g(12g)
人参 4.0g(6g)
当帰 3.0g(9g)
柴胡 2.0g(3g)
大棗 2.0g(6g)
陳皮 2.0g(6g)
甘草 1.5g(6g)
升麻 1.0g(6g)
生姜 0.5g(3g)

()は中国処方の量です。

 

ちなみに保険の漢方だと、補気の白朮ではなく、燥湿と理気の蒼朮になっています。(日本の漢方では白朮と蒼朮を分けなかったそうなんですね)

 

中国の中医師によれば、黄耆は補気なら最低6g以上は使うべきだそうで、日本処方の補中益気湯なら玉屏風散などと併用したいところです。

 

②③はちょっと大変ですが、それでも本気で必死で漢方を飲めば、半年でかなり良くなると思います。

 

本当に本当に、本っっっ気で痔を治したい方!!

気持ちはすっごく分かります。

絶~対手術したくないですよね!?

力になりますので、ご相談くださいねウインクグッド!

 

 

ただし、痔瘻になっちゃったら、残念笑い泣き

手術してくださいね。(田七はぜひお飲みください)