先日テレビの健康番組で、「足を切断する方が年間1万人」いらっしゃる・・・というのを聞きました。
そんなにいらっしゃるのですね~
切断したら生えてくるわけではないし、どんどんそんな患者さんが増えているということではないですか
ちょっとびっくりしてしまいました・・・。
切断の原因で最も多い病気は糖尿病です。
他、動脈硬化などもあります。(両方の原因が伴うこともあり)
最新の治療で、血液中に含まれる単核球細胞を集めて患部に移植する・・・という方法があるそうです。
単核球細胞は未分化な未熟な細胞なので、移植されたところの新しい血管の再生を促し、血流が改善していきます。
それによって切断を逃れたり、もしくは最小限の範囲の切断で済むそうです。
ただ、まだ一般的な治療ではないので、限られた病院でしか受けられないのと、かなり高額なようです。
また、病気の具合によっては不適な場合もありますし、まだまだ研究段階・・・といったところでしょうか?
最新治療を知らないと損をするとテレビでは言っていましたが・・・なかなかそういった治療を知る機会もないし、ましてや治療を受ける機会もない・・・というところが現実ですよね・・・
難しいところです。
また他にも切断を逃れるための治療で、マゴットセラピーというものがあります。
こちらはまたかなり特殊で、特別に培養したウジを患部に乗せて治療する方法で、痛んだ細胞だけをウジが食べて、なおかつウジが分泌する成分が患部の血流を促し、抗菌作用もあるのです。
マゴットセラピーは、古代マヤ文明でも行なわれていたとされる治療で、欧米諸国では日本よりも知られた治療だそうです。
これもまだ日本では限られた病院でしか行なっていないので、なかなか受けられないのが残念ですね
治療の好みも相当分かれそうですが・・・
さて、漢方は切断回避のお役に立てるのか・・・と言うと、ちゃんと改善症例もあるのです
中医学の雑誌でも症例が載っており、漢方薬の活血化瘀剤(かっけつかおざい)などがよく使われます。
結局なんでも血流が重要なのですよね~。
身近な症例では、旦那ちゃんの祖父。
ある日突然、左膝下が真っ黒になり、病院に行くと「このままでは壊疽を起こしてはいけないので、切断しましょう」という話。
でもそんなある日突然切断なんて納得できませんよね・・・。
結局入院したものの病院から逃げてきて、自然療法に詳しい伯父が足をお湯で保温しながら数時間マッサージするという方法で、だんだん良くなってきました。(医療関係者です)
漢方は田七人参と牛車腎気丸。(とりあえず適当に急いで送りました)
それでなんと切断しなくて大丈夫でした
病院側は改善に驚いて、そちらでもそのマッサージをマネしてやってみたらしいのですが、かえって足が痛くなってしまったそうですので、何かコツがあるのかもしれません・・・。(実際見てないのでマッサージ方法の詳しくは不明です・・・すみません)
数ヶ月経って、多少足にしびれが残ったそうですが、後に足岩盤浴を送ってあげて、漢方も服用しながらそれで温めるようにしたらしびれもなくなったそうです
もちろんどんな方も切断しないほうがいいとは言えませんが、医師といえども簡単に他人に治療をゆだねてはいけないな・・・とも思いますね。
温熱療法をやる場合は、足の感覚が麻痺している場合もありますので、低温火傷に注意して行ってください。
またすでに壊疽をおこしている場合は、過度な加温は不適と思われます。ご注意ください。
もう一例の方は凍傷による壊疽。
病院で治療を受けながら、田七人参の液体を服用されました。
こちらは切断を回避できませんでしたが、通常治癒に3ヶ月ほどかかるところを1ヶ月で退院できたそうなので、効果はあったと思います。
漢方薬には、抗酸化作用による血流改善、肉芽形成促進による傷の修復、血管壁の修復、血栓の溶解・・・など様々な働きがあり、その相乗効果で壊疽を改善すると考えられています。
特殊な治療を受けられる方はいいですが、そういった病院に通院が出来ないなどお困りの方は、身近な漢方の治療も考えてみてはいかがでしょうか?
でもひどくなる前に早めに始めてほしいです。
なんか足がだるい、冷える、しびれる、感覚麻痺・・・など兆候が必ずあるハズですからね。
壊疽を起こしている方は、病院の治療との併用が絶対です(壊疽を起こした毒素が全身に回ると命に関わりますよ)