慢性閉塞性肺疾患(COPD)の方 | こだま堂漢方薬局のブログ

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慢性閉塞性肺疾患(COPD)ってご存知ですか?


タバコを吸っている方に発症し易い、呼吸困難になる病気です。以前は肺気腫や慢性気管支炎などとも呼ばれていましたが、発症の原因や治療方法も同じなので、現在ではまとめてCOPDと呼ばれています。


肺は拡大すると、気管支の先に肺胞(はいほう)と呼ばれるブドウの房のような構造が繋がっていて、肺胞は酸素を取り込むために表面体積が大きくなっています。


COPDの方は、慢性的な炎症により、気管支が細くなってしまったり、肺胞の表面積が小さくなってしまい、酸素と二酸化炭素のガス交換がうまくできなくなってしまいます。


そうなると、息切れ、疲れやすい、咳・痰・・・などの症状が出て、おかしいな?と思って病院に行くと、「COPDです。治りません」となってしまいます。


そうなんです・・・一回壊れた肺胞は、もう治らないんですよ!?


なので、大事に大事に残された機能を維持していく・・・という治療になります。(気管支拡張剤・ステロイド・咳止め・痰切り・抗生物質・・・などが処方されます。ひどくなると、酸素を持ち歩かねばなりません)


残念ながら、漢方でも肺胞を治すことはできないんですしょぼんが、症状の改善には大いに役立ちますよビックリマーク




症例)


60代男性の方。


気管支拡張剤を使っているものの、息苦しさ、咳・痰に悩まされて、夜も眠れない。疲れやすくて外に出るのも億劫になった、とのことでした。


肺の虚弱によく使われる「人参養栄湯」に咳・痰を改善する薬草をプラスして、免疫力を高める霊芝・田七の粉末を一緒に飲んで頂くことにしました。


はじめの1ヶ月はあまり変化がないそうでしたが、服用を始めて2ヶ月を過ぎた頃から、咳や痰がだいぶ減って、夜もよく眠れるようになってきたとのことです音譜


良くなってきたので、嬉しくて毎日忘れずに煎じ薬を続けているそうですよ黄色い花


漢方は肺機能を助けるだけでなく、免疫力をつけたり、血流を良くしたり、元気になったり・・・と様々な働きが体全体を助けてくれます。


病院のお薬とももちろん併用できますので、長く健康を維持したい方には絶対オススメですよニコニコ