ステロイドのリバウンド | こだま堂漢方薬局のブログ

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ステロイド=怖いビックリマークというイメージの方が多いですが・・・正しく使われていないケースが多いなぁ・・・と思うお薬であります。


そんなステロイドのリバウンドを起こしてしまった患者さんの漢方治療の話。


もともとはタダの化粧品かぶれだったんだそうです。


で、皮膚科に行ったら、ステロイドの軟膏を出されました。


とってもよく効くので、治るまで毎日塗っていたのだそうですが、そのうち止めると湿疹がでてくるように・・・。


通院しているうちに、ステロイドがどんどん強いものになっていき、1年後には化粧品かぶれだった顔だけでなく、全身の湿疹に悩まされるようになってしまいました。


それでなんかオカシイビックリマークと思って、ステロイドのことを調べるうちに、リバウンドによる悪化ではないか?と思われたそうです。


たぶん皮膚科や調剤薬局で「正しいステロイド軟膏の使い方」を教えてもらってなかったのでしょうね。


しかし・・・どんどん強い軟膏にする前に、おかしいな?って担当医も気がつかなかったのかしら???とちょっと疑問得意げ


相談にいらしたときは、ステロイドは使っていなかったものの、顔以外も全身アトピーのような症状でした。


漢方薬は煎じ薬を使い、本当に一生懸命ほとんど飲み忘れなく頑張ってくださいました。


でもマジメにがんばりすぎちゃったんでしょうね・・・。半年以上かかって、あと耳の下の湿疹を残すのみだったのですが、疲れちゃったのか止めてしまいました。


「もう少しだから頑張ろうよ!」って言ったけど、本人としては「もう治らない・・・」と思ってしまったんですかねしょぼん患者さんにとって、「あとちょっとハートブレイク」と、「治ったビックリマーク」は雲泥の差なのかもしれません。


で、数ヶ月たって、そこの薬局から転勤になってしまったのですが、聞いた話では「あれから漢方をやめてしまったらまた悪化してしまったので、また漢方薬を飲み始めました」ということでしたニコニコ


こちらの方は本当に「医原病」とも言えるケースで、治療したせいで悪化したのですから、治療者に不信感も強かったかもしれません。


治してくれるラブラブと思ったら、前より悪化したビックリマークなんて、相当なショックですよね。


でも皮膚病って本当に難しいケースが多いです。漢方薬でも、トントン拍子に良くなってきた~と思っても、ちょっと油断するとまた湿疹が出てきたり・・・慢性化したケースでは数年がかりの治療になることも少なくありません。


なのでみんな途中で疲れちゃうんですよね・・・。でも自分の経験から、時間も薬だと思って、無理なくやれば必ずよくなっていきますよ音譜無理せずに続けられる方法を相談してくださいねニコニコ