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夏休みも今日が最後の一日。
夏休みの友と課題がどうにか終わり、自転車で町を走ろう。
大橋を渡って町の反対側に出た。
野球場へ行く以外、こちらに来ることはない。
海岸沿いを進むと数件の旅館と温泉センターが見える。
黄と緑のステップ・バンが仲良く走り、大型バイクの後ろに乗った派手なお姉さんが振り向いた。
モーテルと新しく出来たゴルフ場、この辺も変わったな。
三つ角を右に曲がると、貝塚に出た。
今から約三千年前、縄文時代と記してある。
そんな昔、この町に人が住んでいたとは。
貝塚は、古代人のゴミ捨て場だと学校で習った。
五百メートル走ると、次は古墳の番だ。
これは、ずっと新しくなって古墳時代、
約千六百年前、規模は、南北30メートル、東西25メートルの円墳で、
遺物として小玉、耳輪、剣、埴輪などがある。
発掘された装身具等からみて、この地方を支配していた一族のお墓らしい。
この町は、比較的温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、大昔から人が生活を営んできた。
それは、今の僕たちにも受け継がれている。
剣や埴輪は、決して博物館だけの物ではない。
