おはようございます、京やの勝也です。
古典文様の代表的なものの一つに
「蝶」があります。
蝶というモチーフは中国から入ってきましたが
文様の主役として扱われるのは
平安中期以降です。
つまり遣唐使廃止後
文様の和様化が進んでからということになります。
日本人の心情にマッチした
優雅さと儚さの美を併せ持つ蝶文様。
平安後期以降に台頭してくる
武家に好まれた文様でもあります。
それは
幼虫からサナギ、そして羽ばたく蝶への変貌が
生まれて、死んで、また蘇るという
輪廻転生の死生観として捉えていたからでしょう。
また
大人になって美しくなることから
女性に成長にも例えられ
美の象徴として不動の地位を確立しています。
最近は「虫嫌い」の女性が増えたせいか
蝶文様が減っているようにも思いますが
日本人が作り上げてきた文様の一つです。
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