蝶文様 | 染と呉服 京やの覚え書き

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染と呉服京やの三代目、猪上勝也と嫁のブログです。

おはようございます、京やの勝也です。

 

古典文様の代表的なものの一つに

「蝶」があります。

 

蝶というモチーフは中国から入ってきましたが

文様の主役として扱われるのは

平安中期以降です。

 

つまり遣唐使廃止後

文様の和様化が進んでからということになります。

 

日本人の心情にマッチした

優雅さと儚さの美を併せ持つ蝶文様。

 

平安後期以降に台頭してくる

武家に好まれた文様でもあります。

それは

幼虫からサナギ、そして羽ばたく蝶への変貌が

生まれて、死んで、また蘇るという

輪廻転生の死生観として捉えていたからでしょう。

 

また

大人になって美しくなることから

女性に成長にも例えられ

美の象徴として不動の地位を確立しています。

 

最近は「虫嫌い」の女性が増えたせいか

蝶文様が減っているようにも思いますが

日本人が作り上げてきた文様の一つです。

 

大切に伝えていきたい文様です。

江戸刺繍、猪上雅也作。

 

 

 

 

小平「染と呉服京や」のホームページ

東京小平の着物専門店
http://kimono-kyouya.com

 

 

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