小豆島の戦跡、閻魔像、洞穴の文献調査開始 | 次世代に遺したい自然や史跡

次世代に遺したい自然や史跡

毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

すぐに探訪する訳ではないが、現在、小豆島について文献調査を進めている。同島には陸海軍の戦争遺跡や複数の閻魔王像、洞穴、岩屋群があるからである。


戦跡愛好家ならご存知だと思うが、島には海軍の小豆島突撃隊が進出しており、特攻潜航艇・蛟龍が配備され、付近の山中に壕や隧道が掘られていた。6~7本位の壕の場所は地図上で確認済。


一方、拙著「四国の鉄道廃線ハイキング」の下津井電鉄の項で触れた、陸軍暁部隊の一隊も突撃隊が進出する前年、島に進出し、基地や高射砲台を築造していた。跡は残っているかどうか分からないが、高射砲陣地跡の大体の位置も地図上で比定している。


閻魔王像も最低三ケ所の寺にあることが分かった。「島四国(霊場八十八ヶ所)」の寺院である。

その小豆島八十八ヶ所では、岩屋や洞穴に仏像を祭っている寺がかなりの数ある。


その境内ではないが、広島県の帝釈峡にある奇勝「雄橋」のような巨大な自然石橋も山中にあることが分かった。鉱山採掘跡坑道の存在も確認している。自然景観について小豆島は特筆すべき奇勝・奇観が多い。一週間位ではとても全てを巡ることは困難である。


出版事業をもし続けていればシルバー・ウィークにも探訪に出かけるのだが、今回も去年のとびしま海道同様、年末年始になるかも知れない。


瀬戸内海の離島にはまだまだ魅力ある史跡や自然がある。「四国の戦争遺跡ハイキング」未収録で且つ、一般にはあまり知られていない戦跡がある離島としては安居島を探訪しているが、未探訪の離島でも情報だけは散逸しがちなものの、持っている。探訪して記事を公開する日が来るかどうかは分からないが・・・。

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