盆期間の探訪成果(龍馬と伊予の武将の関係等) | 次世代に遺したい自然や史跡

次世代に遺したい自然や史跡

毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

坂本龍馬滞在・金子一族先祖と閻魔王像

今年の盆期間は、毎日日帰りで主に二ヶ所の市町に出向いて、慶応三年、坂本龍馬が滞在した大崎下島の金子家の一族先祖で、秀吉の四国平定時、最も活躍した悲劇の戦国武将関連史跡や、十王像を探訪・見学した。


8/14・天正の陣の城跡

前述の武将たちが小早川軍を迎え撃ち、伊予・天正の陣、最大の激戦地となった城跡と、その城主の館跡を探訪。城跡詰ノ段へ到着した時、偶然、麓で山火事が発生。その煙が発生する瞬間を目撃する。


8/15・愛媛県最大の石灰洞

某町の教委に、町の合併直前に発行された村史を買いに行ったついでに、隣県の洞窟を探訪。探訪を終えようとした頃、雷雨となり、しばらく入口手前で小雨になるのを待っていたが、ウィンド・ブレーカーを着た状態でも風邪をひきそうな位、寒かった。


8/16・武将・金子氏関連史跡と閻魔堂

金子氏や、同盟を組んでいた他の城主やその家臣関連史跡を探訪後、市(新居浜ではない)の中心部にある某寺院が、年二回だけ、境内の閻魔堂(十王像を安置)を開帳する、ということで拝観した。閻魔王像の写真は今月か来月、NHKみちしるに投稿予定。


8/17・県内の十王像

高知県下では滅多に見られない十王像を8/15に訪れた町へ拝観しに行く。通常は鍵がかかっており、厨子の中に像は安置されているため、事前に地区長に拝観の許可を得て、鍵を開けて貰う。


文化財指定の像だったが、写真が撮り難かったため、厨子の扉を全て外して貰い、自身で全ての像を厨子の外に出して撮影した。鍵の管理者曰く、厨子から像を出したのは、教育委員会の調査時以来だと言う。この写真も今月か来月中、NHKみちしるに投稿予定。


8/18・吉野川源流の滝

私が最初、吉野川の源流、白猪谷を遡行したのは、'90年代半ば頃だったため、源流点モニュメントから更に奥に滝があることは知らなかった。当時は遡行者も殆どいなかったが、今では道路や登山道に道標が設置され、登山初心者でも遡行できるようになっている。


盆期間中は金子一族についての文献調査も行っていたが、大崎下島の金子氏とは別系統の子孫の一人(明治前期まで高知在住)が、龍馬に資金援助を行っていたことが判明した。但し、屋敷跡は判明しない。

尚、岩崎弥太郎を凌駕する幕末に誕生した近代の財界の重鎮、金子直吉は前述武将の四男の系統の子孫である。


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