[項目名ではない観光地も見逃すな]
前回は高知編を取り上げましたが、今日、フランス版より半年後に発行された英語版の「ミシュラン・グリーンガイド・ジャパン」を入手して見たところ、各都道府県に観光地項目名とは別に「星なし」の観光地や施設がいくつか記載されていたのです。
高知県では以下の四ヶ所。
①はりまや橋
②土佐闘犬センター(桂浜)
③金剛福寺(土佐清水市足摺)
④竜串(土佐清水市)
①は昭和期、「日本三大がっかり名所」という汚名を甘受していましたが、平成に入り、はりまや橋公園(一枚目画像)が大改修される際、舗装橋のはりまや橋の横に藩政期の朱塗りの太鼓橋時代のはりまや橋と、明治期の金属製時代のはりまや橋が復元されると共に、堀川跡に水を循環させ、新たな名所として蘇ったのです。
②も有名ですが、館内は臭いので、マスクを持参した方がいいかも。
③は足摺岬駐車場の斜め向かいにある四国霊場寺。
④も足摺観光では欠かせない場所。海岸に奇岩怪石が続く奇勝ですが、グラスボートに乗って周辺の海中公園(二枚目画像)を見ることができます。
さて、ここでこの四ヶ所に対抗する「見知ラン・観光ガイド」ですが、以下を挙げてみましょう。
①大正林用軌道廃線跡払川橋(四万十町下津井)
②四国自動車博物館&世界クラシックカー博物館(香南市)
③蟠蛇(ばんだ)ケ森山頂からの展望(須崎市と佐川町界)
④天狗高原(津野町)
①(三枚目画像)は去年、国道439号(酷道ヨサク)沿いの名所を取り上げた際、簡単に紹介しましたが、はりまや橋より10倍は見応えがあります。
大正林用軌道(森林軌道)は東の魚梁瀬森林鉄道に対して、県西部の大
規模な森林軌道でした。
現在でも一部トンネルや鉄道廃線跡が残っていますが、下津井地区にある払川橋(通称・下津井めがね橋)は高さが20mもある迫力。
②はろう人形館「龍馬歴史館」(TEL0887-56-1501)の側に建つ施設で、当初は大豊町にありました。
四国自動車博物館には往年のランボルギーニ、フェラーリ、アルファロメオ等の各名車が展示されていますが、個人的にはトヨタ2000GT(四枚目画像は大豊町時代のもの)が一番好き。三十数年前、各地で開催されていたスーパーカーショーでもこの日本唯一のスーパーカーが展示されることは希でした。
クラシックカー博物館の方は世界に二台しかないF.I.A.Lロードスターを展示してあり、乗車可能な車もあります。問合せTEL0887-56-1591
③(五枚目画像)は、山頂まで車道化されていて且つ、太平洋が望める県内の山の中では最も展望が優れた山の一つ。但し、車道は未舗装で、車高が低い車は通行不可。標高は769m。
④は日本三大カルスト「四国カルスト」の東端に位置する高原で、草原に林立する石灰岩は羊の群れのように見えます。冬期は高知県唯一のスキー場がオープン。宿泊施設あり。各問合せは「高原ふれあいの家天狗荘」TEL0889-62-3188。
このシリーズは次回より「高知詳細編」若しくは「高知のホテル&レストラン編」に入ります。
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