2019年4月11日(木)のことです。
病院の桜シリーズ。KR病院の薄緑のさくらです。
4月11日(木)はイリノテカン療法1クールの3週めでした。
8時半には外来ケモの受付をして、あまり待たずに採血。
それからは婦人科外来の待ち合いで待つこと、待つこと。
今回は3本採血したので、腫瘍マーカーで引っかかってることは容易に想像できました。
それにしても呼ばれません。
焦る~っ
実は仕事の契約更新で、ケモ後、午後2時に約束していたのです。
診察室に入ったのは12時過ぎ。
ダメだ、こりゃ。
「きょうは腫瘍マーカーの結果が出てからの方がいいと思って。
血算は大丈夫だったんだけどね、マーカーが上がってて…。」
「時間がかかっていたので、そうだと思いましたあ。
うわあ、自分史上、前代未聞の大暴騰ですね~ 」
「今回は19-9だけでなく、CA125とDダイマーも上がってるんだよね。」
「ほんとだ、Dダイマー(血栓の指標)、直腸の手術前の2倍ですね!!」
「リクシアナ(抗凝固剤)飲んでるのにね。」
ちなみに
CA19-9・・・1547 (前回 660)
CA125・・・・・・242 (前回 92)
Dダイマー・・・9.84 (前回 5.33)
「体調はどう」
「イリノテカンの副作用は大丈夫です。
痛みのほうなんですけど、トラムセット(弱オピオイド)だけだと、痛みレベル0にはコントロールできないんです。
最初に切り替えたときはトラムセットがなかなか効いて来なくて、ロキソニンを1回屯用したら、レベル0になりました。
その後、トラムセットだけにしたんですけど、0にはならなくて、効いてる時でも1は残っちゃうんです。
トラムセットにしてから4日目と5日目はすごく眠くて。
今はもう慣れて眠気は大丈夫なんですけど、また痛みが出て来て。
やっぱり痛みレベル0にするのに1日1~2回、ロキソニン屯用するようになっちゃったんですう。
前は痛みとしては、お尻とかふくらはぎの神経痛とかだったんですけど、
最近は仙骨の右側辺りも痛みを感じたり、
痛みを感じてから薬が効いて来るまでは、筋肉がピクピク痙攣したりします。
この本読んで勉強してるんですけど、O先生のご経験では、
胃薬をPPI阻害薬にすれば、重篤な消化管出血になったケースはないそうです。
胃薬をタケプロンにしていただいて、ロキソニン屯用しちゃダメですか」
「そうか…。カロナール、まだ使ってないよね」
「はい、アセトアミノフェンですよね? まだ使ってません。」
「(PC入力しながら)んじゃ、カロナールの大量投与、っと。」
(すごい、N先生)
「で、タケプロンっと。
胃粘膜保護剤もそのまま残しておいていい
ダブルで保護するということで。」
「はい、お願いします」
ということで、疼痛緩和薬の処方は
●カロナール(アセトアミノフェン=中枢性作用の解熱沈痛剤)
…1日総量3g
●ロキソブロフェン(Nsaids=末梢性作用の非ステロイド症炎鎮痛剤)
…60㎎錠1日4回
●レパミピド(胃粘膜保護剤)
…100㎎錠1日3回
●タケプロン(胃酸分泌抑制剤)
…15㎎錠1日2回
に変更になりました。
今回のポイントは末梢性作用薬と中枢系作用薬の併用。
胃酸分泌抑制剤を追加して、Nsaids潰瘍を予防しながら、
消炎効果もあるロキソブロフェンを復活させたことです。
(4月15日現在、この処方でコントロールできています。)
「腫瘍マーカーも跳ね上がっているし、痛みも強くなっているし。
他のところに飛んでいないか、現状把握するためにも
ここで一度MRI撮ってみようと思うんだよね。」
「あさって押川先生の公開セカンドオピニオンに行くんですけど、
骨浸潤の治療を始めるタイミングについてお聞きしてみようと思って。」
「それは渡りに船だね。
あ゛~、院内のMRI、予約でいっぱいで、ゴールデンウィークになっちゃう。」
「ねじ込みましょう それとも外注するか…。」
「外の行く」
「はい、行きますっ。」
ということで、その場で電話予約していただいて、翌日の予約が取れました。
結果は18日です。
「で、先生、きょうのイリノテカンは」
「やめとこう。」
この時点で1時ちょっと前だったので、
いいんだか悪いんだか、仕事の契約更新にはちゃんと間に合いました。
こんな状況なのに同じ条件で契約してくれたことに感謝です。
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