2019年3月18日(月)のことです。
きょうはKR病院の受診日、イリノテカンの副作用が強く出るタイプかどうかの検査結果がわかります。
外来の1番最後の予約になっていましたが、待つこと2時間。
予想はしていたので、編み物持参です。
今年の11月末に舌癌術後5年を迎えます。
5年経過で治癒なので自分へのお祝いの準備です。
メイガンちゃんに手を焼いている中、
舌癌治癒とみなされる術後5年を迎えることは、
生きる目標のひとつなのです。
オストメイト(ストマ造設者)になってからもうすぐ1年2か月ですが、
おかげ様でまだ一度も下痢になったことはありません。
BENくんは、お腹に貼ったパウチに溜めて排泄します。
短時間でパウチの許容量オーバーになってしまったり、
外出先でパウチが剥がれてしまったら、
社会生活とおとなのプライドが危機的状況に陥ってしまいますので、
イリノテカンの副作用のひとつである下痢が気にかかるところなのです。
幸い、イリノテカンの副作用が強くでるタイプかどうかを調べる遺伝子検査(保険適用)があるので、
希望して検査をしていただきました。
イリノテカン(植物アルカロイドでそれ自体は抗腫瘍活性が低いプロドラッグ)
▼ ← 肝臓で加水分解
SN-38に変換されて強い抗腫瘍活性を発揮
▼ ← 肝臓のグルクロン酸抱合酵素(UGT)
解毒されて胆汁を介して腸管に排出される
イリノテカンは体内で上記のような変化をしますが、
仕事を終えたSN-38を解毒するグロクロン酸抱合酵素の遺伝子には遺伝子多型があり、
遺伝子型により酵素活性が低い場合、副作用の発現が高まります。
遺伝子多型のうち*6と*28が副作用の強さと相関しており、
このふたつの多型の有無を調べるのがUGT1A1遺伝子検査です。
遺伝子は2本1組なので、
・両側ともに遺伝子多型を持たない野生型(ワイルドタイプ)
・片側のみ遺伝子多型を持つヘテロ接合体
・両側ともに遺伝子多型を持つホモ接合体
の3つのパターンが*6、*28それぞれにあります。
副作用の強さは
ホモ>ヘテロ>ワイルド
で、臨床的にはホモとヘテロはほとんど差がないとされています。
ワタシのタイプは、
*6がヘテロ接合体、*28が野生型(ワイルドタイプ)でした。
ということはイリノテカンで重篤な副作用は出にくいということで、
イリノテカンを選択できました。
ヨカッタ
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舌癌は早期発見が大切です。
2週間以上経過しても治らない口内炎は、
口腔外科、耳鼻咽喉科、頭頸部科などの
専門医療機関を受診しましょう
かかりつけ医に申し出れば、
すぐに紹介状を書いていただけます。
早期発見できれば、決して予後は
悪くありません。