《 がん撲滅サミット 》に行ってきました。 | いつも ごきげん!

いつも ごきげん!

舌癌(2014年)、子宮頸癌&子宮体癌(2016年)の
トリプルサバイバーです。
すべて早期で手術のみの経過観察・・・のハズでしたが、
1年待たずに激レア悪質の子宮頸部明細胞腺癌が
直腸に局所転移してしまいました。
どげんかせにゃいけん!!

きょうはみなとみらいのパシフィコ横浜で開催された

市民向けの講演に行ってきました。


第1回~がん医療におけるベストミックスの提唱~

がん撲滅サミット

http://cancer-summit.jp/


この講演があることを教えてくださったのは

Loin d'ici 舌癌になったマノンのblog

のマノンさんです。

会場でマノンさんにお会いでき、

とてもうれしい1日となりました。


概要は上記のリンクからご覧くださいませ。


ワタシの印象に残ったことをランダムに書いていきます。


現在のがんの標準治療は手術・抗癌剤・放射線のうち、

単独または2つ~3つのミックスですが、

今大会では、放射線治療のうち、


①ピンポイント照射が可能なことにより、

 非常に精度が高く(0.1mmの制度で照射が可能で、

 健常組織に放射線障害の出にくい、

 ガンマナイフ(脳腫瘍に対応)、


②照射範囲が限定でき、健常組織に放射線障害が

 ほとんどでないサイバーナイフ(粘膜系以外の多くの部位に対応)


③ピンポイント照射が可能で、癌細胞殺傷能力の高い

 重粒子線(血液のがんのような広く浅い部位以外に対応)


の普及を目指しているものと感じました。


ガンマナイフ以外は頭頸部がんにも対応していますが、

現実には、舌のように動く部分には的をしぼりにくいため、

対応していないのが実情のようです。


なので、ワタシタチ舌癌の原発部位の治療には適応がなく、

頸部リンパ節、肺、脳などの転移部位の治療からの

適応となります。


興味深かったのは上記の各放射線治療や低用量放射線による、

アブスコパル効果と呼ばれる現象で、

放射線の当たっていない、転移がんや散らばったがんも

縮小したり、消えたりすることがあるそうです。


この現象が見られるのは、放射線照射を受けて死んだり弱ったりしたがん細胞をマクロファージや樹状細胞などの血液中の抗原提示細胞が処理することによって、キラーT細胞へがんの情報が伝えられ細胞傷害性T細胞(CTL) へと活性化、そのCTLが全身を巡っているうちに同じ抗原を持ったがん細胞を見つけて攻撃を加えるからだと考えられています。

九州メディカルより引用。
http://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12037038411


従来の放射線照射や、高容量の放射線治療では、

健常組織も破壊してしまうため、

この効果がみられないのではないかと推測されています。

この現象を誘導しやすくなる医薬品の開発もはじまっており、

新しい免疫療法が開発されることが期待されています。


抗癌剤について印象的だったのは、

がん細胞の消滅を目指すあまり、

患者に強い副作用を引き起こす事例が多い中、

進行がんと共存しながら

QOLも長期間にわたり維持して行くことを目指す

低用量抗癌剤治療という考え方です。

詳しくは下記のうURIをご覧ください。


銀座並木通りクリニック

http://www.ginzanamiki-clinic.com/



本日、登壇された6人の医師は

患者に寄り添った治療をされる先生方と感じました。

ここにお名前をあげさせていただきます。(敬称略)

 

 林 基弘 (東京女子医科大学脳神経外科) ガンマナイフ

 

 野村 竜太郎 (日本赤十字社医療センター) サイバーナイフ

 

 鈴木 義行(福島県立医科大学) 重粒子と癌先端治療

 

 唐澤 克之 (ガン・感染症センター都立駒込病院) 

          がん放射線治療

  

 丸山 隆志 (東京女子医科大学脳神経外科) 脳外科手術

 

 三好 立 (銀座並木通りクリニック) 抗がん剤治療



作家でジャーナリストの中見利男氏の

〈歴史に学ぶベストミックスの法則とは〉という

講演があったのですが、

あまりに淀みないトークについウトウトしてしまい、

ごめんなさい、

内容を覚えていません。あせる


後半は、昨年奥様をがんで亡くされた

タレントのダンカンさんのトークショーと

上記6人の諸先生方による公開セカンドオピニオンが

行われました。


ダンカンさんはワタシと同世代でもあり、

もう、ハートを直撃され、涙が止まりませんでした。

最後に14歳の手術不可能な位地に脳腫瘍を持つ少女から、

高円宮妃に宛てた小児がん治療について嘆願する

手紙が読みあげられました。

その少女の治療に当たっている主治医が登壇され、

スピーチされましたが、

「たとえ、前例がなくても、何が患者のためになるのか考えて

(脳が腫れてもスペースができるように)頭蓋を広げる手術をした。

治療に際して、自分の親兄弟だったらどうするかと

考えて治療すれば、そう外れた治療にはならない。」

いう内容のことを話されました。


患者に寄り添う・・・そんな医師に出会えれば幸運です。


18時には閉会の予定でしたが、

主催者側の好意でセカンドオピニオンの時間が伸びて

会場をでると、観覧車の時計が

すでに 19:20 になっていました。




おまけ:

がん予防のためにできることを質問されたときの

諸先生方の解答をランダムに記します。


 ・禁煙!

 ・早期発見のための定期健診

 ・免疫力アップ

 ・脂肪を摂りすぎない

 ・肺がん・乳がん・大腸がんの罹患者は脳転移を必ずチェックする。

  (CTでよい。)

 ・ストレスをためない

 ・ポジティブシンキング

 ・しっかり眠る

 ・糖質制限

 ・自分にあった運動する。



▼ご訪問ありがとうございます。

  見たよ! の1プチしていただけるとうれしいです。ニコニコ

 
  にほんブログ村   にほんブログ村