今回は超軽く。
第七話で、個人的に重要ポイントは2点。
①ききょう(清少納言)が源倫子や赤染衛門と顔合わせしたこと
後に清少納言は中宮定子に仕えます。
倫子は中宮彰子の母親であり、赤染衛門や紫式部は彰子に仕えます。
道隆の死後、清少納言は彰子方に内通しているのでは、と疑われる事件が起きます。
事実、清少納言と赤染衛門は交流があったようですし、今回のドラマでのちにこの辺りが描かれる時にどうなるのか、楽しみです。
②陣の定にて、故・藤原忯子を中宮にするという議題
義懐ごときがこの件を強く押し進めようとしていました。
皆が反対する中、最も強く撥ねつけると思われた兼家が「先例があるなら良いのでは」と意外な反応を示していました。
これは、後に道隆が娘の定子を一条天皇に入内させたあと、強引に定子を中宮の座につけるくだり、そして後に彰子が中宮につくくだりの布石だろうと思いました。
もともと、后というのは「皇后」「皇太后」「太皇太后」の“三后”と決まっていました。
定子が入内した時、三后の座は既に埋まっていたのです。
道隆はどうしても定子に后の称号を与えたかったので、皇后の別称であった「中宮」という地位を、強引に皇后と分離して別物にし、定子を中宮の地位に押し込みます。
道隆の死後、定子は皇后に、彰子は中宮になるのですが、この辺りとリンクしてくるように思いました。
まあ、忯子を中宮にするという議題が陣の定で本当に議論されたのか、兼家が強くは反対しなかったのか、ここら辺が史実なのかフィクションなのか知らないのですが。
ところで、安倍晴明がよく引き連れている白装束のヒゲを生やした人がいますよね。
1度もセリフを喋っていない。
これはひょっとして「式神」なのかな、とずっと気にはなっているのです。
他の登場人物には見えていない、という設定になっているのかも。
それがあっているかどうか、花山天皇が出家するときにハッキリ分かるかもしれません。