個展でのトラブル。。。 | Cozo Cobun Official Blog

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元男子の画家「こうぶんこうぞう」の公式blogです‼️
まもなく30周年です。
30周年個展を企画してくださいさる企業や団体、ギャラリーわ美術館、キュレーターの方からのご依頼をお待ちしておりますコラボも大歓迎‼️

個展が終わっても、お手紙を書いたり次の作品に取り掛かるためにアトリエの片付けやら、まだまだやる事が満載!

2週間の個展で、しかもほぼ毎日会場にいたので、色んな事がありました。


暫くは、そんな個展の色んな思い出記事なんかを更新して行く事に。。。


もちろん、個展は大成功、大満足で幸せ満載だったのですが、


少しだけトラブルも。。。


ありのままに書いてみます。。。


私の個展の直前にギャラリースタッフが辞めてしまったのも。。。ですが、個展も中盤にさしかかり、その日ギャラリーのオーナーは出かけていました。


私は、いただいたお花達にお水をあげていました。


すると、ギャラリーと同じ階の他のテナントの事務所から、なにやら男の人の怒鳴り声が。。。


「何かあったのかしら?」と思った瞬間。。。


その事務所の扉が開き、中年のオジサマと白髪混じりのオジサマが2人。。。
2人はもみ合って中年の一人が逃げるように、階段を駆け上がって行きました。


もう一人と目が合った瞬間。。。


「お前、何見てるんだ!」と、つかみかかってきたので、とっさによけました。。。


ネックレスがちぎれた。。。最悪です。。。


「チャラチャラ花なんか飾りやがって!ここは搬入口だ!」と
エレベーター側の出入り口の扉を、置いてあったお花ごと足で蹴って閉めました。


このブログで知り合い、今回はじめましてのYさんに頂いた大切なお花が、
何本か、折れてしまいました。


その後その人は、普段ギャラリーにかかってくる電話の音がうるさい!とか。。。

オーナーの趣味のお香が臭いとか。。。

言いがかりをつけてきました。


「私はギャラリーの人間ではありません」
「今回期間中、ギャラリーからのオファーで個展をしている絵描きです!」

と、少し恐怖で震えながらも、ギャラリーに入られて大切な作品や、
これ以上、頂いたお花を傷つけられては大変なので、逃げて引き下がる訳にはいきませんでした。。。

それにギャラリーには、お一人お客様がいらっしゃいましたから。。。

毅然とした素振りはしてましたが、内心泣きそうでした。。。

そんな私に「女の癖に口答えするな!バカ野郎!」と。。。

女の癖にと言いながら、野郎!とは変な日本語です。。。

私は「正確に申しますと私は女ではありません」と言いました。


すると。。。


「何わけのわかんない事言ってやがんだ!バカ野郎!」と。。。

ここで初めて、バカ野郎はこの方の口癖なんだと気付きました。

「中にオーナー居るんだろ!出せ!」と。。。


ギャラリーの中に半分体を突っ込んで来たので、

「中にオーナーはいません!」

「今日は、午前中はお客様に作品を納品し、その後同業者の方とお昼を食べてからの出勤です!」

「中に居るのはお客様です、ブログを読んで今日合わせると二回も来てくださった大切なお客様です。」

「これ以上大声を出すなら警察を呼びます!」と淡々とした口調で言い、
警察の番号を確認していると、そのオジサンは事務所に戻って行きました。


とりあえず、近くの警察所の電話番号調べ、お巡りさんを呼びました。
口調は冷静を装ってましたが、電話を持つ手が震えていました。

お巡りさんの話では、そこが不動産と建築と設計会社が一つになった所で、
私に怒鳴りかかって来たのは、そこの社長で大きな詐欺に会い、
社員を怒鳴り散らしていた時に私と目があったとのこと。。。


詐欺か。。。


それを聞いたら詐欺にあった事のある私は、被害届けを出す気はなくなったので、
お巡りさんには、帰っていただきました。。。


首筋に残った引っ掻き傷がしばらくジンジン痛かった。。。


何より一番悲しかったのは、お掃除のおばさんやビルの受付のおばさんが、
階段の角から一部始終を見ていたのに、「関わっちゃダメよ」と口々に、
見て見ぬ振りをしたことです。。。


その時、昔あった出来事を少し思い出してしまいました。。。


まだ私が駆け出しで(今でもまだまだですが…)路上で似顔絵描きをしていた時、
当時、食べて行くのもやっとの男の子だった私は、いきなり言いがかりをつけられ、

作品やせっかく買った画材だけは守りたいと抱きしめうずくまりながら、
人相の悪い男の人2人にボコボコに蹴り続けられたり、似顔絵に集中していて、

売上金の入った財布を盗まれたりもしました。。。
ほとんどの場合、野次馬で見る人はいても助けてくれる人はいなかった。。。

そんな事は、場所を変えてもしょっちゅうで、画家になる志が強くなければ、
きっと挫折して田舎に帰っていたでしょう。。。

今回の事もそうですが、最中に割って入るのは無理でも、
傷付いてる人をその後「大丈夫?」と声のかけられない人間は、ちょっと寂しすぎると思うの。。。


話がそれましたが、今回のトラブルでそんな事を思い出してしまいました。。。


その時、会場に居たお客様はその後すぐに帰られました。


このblogの読者様です。嫌な思いをしていないか心配です。。。


その後メッセージしましたが、お返事ありません。。。


本当にごめんなさい。。。


その日はいつもより明るく、いつもより笑顔でお客様をお迎えしたのを覚えています☆


その後、期間中、その社長と何度か顔を合わせる時がありましたが、
少々気まずそうでしたよ。。。☆


初心を忘れないための試練と思えば、どんな事も必然だと
ありがたく受け止めなければいけませんね。。。☆


以上、個展中に起こったトラブルリポートでした。。。☆

今回は、文章だけで長々とごめんなさい。。。