そんな苦労の中新作は、
”COMBAT ARMORS MAX04 1/72scale
ソルティック H8RF コーチマSpl”
です。

以前発売されたラウンドフェイサーのバリエーション機です。
ラウンドフェイサーはXネブラ未対応でしたが、このコーチマSplはXネブラに対応ししかもターボザックも装備しているので飛躍的に性能がアップした機体です。

そのスペシャルな機体は凄腕のパイロット達に配備され、中でも有名なのが24部隊です。
(尤も、それ以外の部隊は劇中に出てきませんけどね)
様子見のための初戦でダグラムを圧倒し、アイアンフットも多数破壊されています。

四身一体の戦法を得意とし、敵の死角から攻撃します。
判りやすく言うと、ジェットストリームアタックの1機多い感じです。
(実もふたも無い・・・)

でもやられちゃうんですよね。3話ほどで。
ダグラムにやられたと言うよりも、ゲリラ達の共同作戦に敗れたと言う感じです。
何にでも油断しちゃだめです。

ラウンドフェイサーとの大きな違いはターボザックとアームリニアガンの追加装備。
機体色をブルーにし右肩に24の数字が入っています。

でも、劇中では1回だけ、腰の右前に24の数字が入った映像があります。
しかしそれはその1回だけで、それ以降は全く出てきません。
マベリックに吊り下げられて登場するシーンだったので、「あれが24部隊だ。」の説明をする際に数字が見えないと判りにくいと言う判断だったのだと思われます。

さて、ではキットのレビューを。
内容は、先日発売されたラウンドフェイサーにターボザックやアームリニアガンを綺麗に追加しています。
なので、ハンドリニアガンなどの装備も全て付属しています。
それなのに金額は据え置きと言う、なんともお得なキットではあります。

ラウンドフェイサーでは独自解釈で背中に回されたミサイルランチャーも、ターボザックに装着すると意外と自然に見えます。
因みに、

左分のミサイルランチャーも付属しているので例のガンキャノンスタイルも可能ですが、今回はやってません。
ハンドリニアガンも製作していません。
デカールもアニメを意識しているので使用した量は必要最小限だけ。
悪しからず。

これだけデカールがあるにも拘らず、アームリニアガンのスコープ部分のデカールはありませんでした。
頭頂部のカメラのデカールはあるんだから、それくらいあってもいいものなのだが。
今回はレッドのメタルテープを切り出して貼っています。

ターボザックからアームリニアガンをつなぐコードはスプリングです。
これは非常にいいです。
どんなに動かしてもどこにも触れる事も無く、動きも申し分ありません。

ただ、アームリニアガンは色んなところに接触するのでポーズ付けの際は細心の注意が必要です。
肩のアーマーもミサイルランチャーに触れるので気をつけましょう。

改造は、肩アーマーの裏打ちをプラ板で行っただけです。
他は、合わせ目をきっちり消しました。
基本的にラウンドフェイサーと同じ箇所、
・頭部
・肩
・ハンド
・太もも
・ひざ関節
・すね
・ソール
と、追加装備のターボザックとアームリニアガン。
アームリニアガンは簡単な後ハメ加工が必要です。
真ん中のスコープパーツを少し切り欠くだけなのでそれほど難しいことはありません。

ひざ関節も組んでから合わせ目消ししても大丈夫です。見えるのはそこだけなので。
肩も挟み込みがありますが、ここは先に挟み込まれるパーツを先に塗装するのが最善ではないかと思います。
まあ、動かしながら塗装しても大丈夫ではありますが、その際はクリアランスを取るようにしましょう。

すねも前後に合わせ目が出ます。
ふくらはぎもきっちり消しています。

ソール部分もいらない合わせ目が横に出るので、それにあわせ足裏の合わせ目も消しています。
2パーツでもいけそうなソールなのに、なぜ3パーツにしたのかが不明です。

アンテナはキットのままだと太く感じたので、0.5mmの鉄線に変更。
キャノピーもマスキングテープやマスキングゾルを使用し内側をクリアーブラウンで塗装しています。
そのキャノピーの中も、

パイロットを含め色分けを。
シートは凸を切り欠けば後ハメ可能です。
因みに、淵の色はコックピット内部と同じ色で塗装していますが、これが正解です。DVDで確認しました。
先に内部を塗装しマスキング。その後に本体色を塗装しました。この時もマスキングゾルが大活躍。

塗装は今回いつもと異なります。
サフ後下地にシルバーを塗り、その上にベースグレーを塗装後黒立ち上げのMAX塗りです。
下地にシルバーを塗装する事で、スポンジヤスリで軽く擦ると自然な状態で剥げチョロができます。
因みに、サフをシルバーサフに変えると、もっと楽です。

これにより完成度はラウンドフェイサーを超えたと自負しています。
COMBAT ARMORS MAXシリーズの製造ラインは中国なので、前回のブロックヘッドに成型不全があったように今回のコーチマSplにも気になるところがありました。
アームリニアガンを形成する際に金型におそらく毛が付着していたと思われる凹みがありました。
お国柄なのかも判りませんが、こういう細かいところのチェックが甘いのもある意味このシリーズの特徴なのかもしれません。
また、足首を接続するパーツ(F6)が弱く、ソールのポリキャップはめ込みの硬さに負けてしまいます。
判りやすく説明すると、組み立ての際にその接続パーツが”ポキッ!”と逝きます。
もしこれから作ろうとお考えの方は、先にソールに接続パーツをはめ込み、その後にすねに取り付けした方が安全です。やりにくいですが・・・。
いろんな意味でもっと頑張ってください、渡辺さん。
最後に未だ売れ残っているブロックヘッドとの2ショット。

では皆様、今年もよい年でありますように。