およそ8カ月ぶりの銚子市外川へ。本来は、前回入れなかった店のリベンジが目的だったのだけど・・・

 

 

今回も銚子駅から「一日乗車券」を買ってスタート

 

 

銚子→外川間は片道350円なので、一日券はちょうど往復分。今回は途中下車の予定はなかったけど、同じ金額なら一日券買っておいた方が、行動の選択肢が広がるので必然のチョイス。

 

 

超レトロな外川駅を出て、少し歩くと

 

 

前回は営業時間外だった「外川ミニ郷土資料館」が、ちょうどシャッターを開けているところだった。

 

 

"ミニ"と謳っているだけあって非常にコンパクトな施設だが、銚子や外川の歴史を感じる資料がいっぱい。かなり雑然としているのも、逆に運営者の熱い思いが伝わってくるよう。

 

この施設は15年前に、島長水産によって開館。現在86歳になる島田館長の発案でできたそう。15分くらいいろいろ話をお聞きしたけど、それをすごく喜んでいただけた。【参考記事】

 

ちなみに、千葉県(外房)と和歌山県は非常につながりの強い歴史を持つ。銚子の醤油産業も和歌山からの伝来と言うことまでは知っていたけど、日本最大の醬油メーカー「キッコーマン」がある野田も、利根川水系でつながっているからこそ醤油文化が発展したということが今回の気づき。

 

 

資料館を出て坂を下りると、目の前はすぐ外川漁港

 

 

外川の街は、海岸から何本もの坂道が走って住宅街が形成されており、いかにも漁師町という雰囲気を実感できる。

 

 

今でこそ、銚子市街の漁港のほうが日本を代表する漁港の一つとして名高いが、もともと銚子の漁業は和歌山県の漁師の一部が、この外川に移り住んで始まったものだそう。

 

 

前回の外川訪問で空振りしたのは、この「犬若食堂」。でも少し前に再訪しようと思ってGoogleマップを見たら[臨時休業]の赤いベタ塗りが・・・

 

なので営業していないことはわかっていたけど、再開の予定とか出てたらいいなと念のため現地へ。しかし「当面の間」とだけしか、記載はありませんでした。残念。

 

そこで今回の目的地である「いたこ丸」へ。こちらもGoogleマップを見ると、かなり人気店の様子。

 

 

建物のすぐ前に漁港が広がっています。

 

 

人気店と分かりつつ開店(10時30分)の33分後に着いたら、もうすでに表に行列ができていた。5組9名。11時30分頃には、さらに後ろに8名増え、お店の人に「1時間待ち」と言われて、諦めるお客さんもたびたび。店内の席数も少ないため、そんなに回転もよくなく、入店は45分後でした。

 

※お店の駐車場はないけど、漁港の駐車場使ってくださいとの貼り紙あり

 

 

メニュー構成はこんな感じでシンプル。刺身定食とフライ定食を基本系に、刺身定食+@の内容の違いで、(並)か(上)になっています。

 

 

まずは地酒を注文。印旛郡酒々井の飯沼本家の「甲子(きのえね)」。何気なくホームページを見てみたら、びっくりするくらい立派な産業観光スポットとして整備されていた。

 

 

頼んだ定食は(上)の舌びらめ。から揚げで食べたことが無いので、どんなものかなと注文してみたのだけど、なんと4枚入り。小型サイズとはいえけっこうびっくりする。これで1,700円ならかなりお得に感じます。

 

刺身の種類は、写真のボード表記通り。マグロ、タイ、ヒラメ、カジキ、ツブガイの五種。捻ったネタはないけれど、すべてが及第点以上で良かった。

 

 

そして銚子の主力魚種の一つ、キンメダイも単品で頼めるということで追加注文(単品は2,300円)。※近年は「銚子つりきんめ」としてブランド化しています

 

 

全部並べると、かなりのご馳走感。店の方の応対も丁寧だし、味・サービスとも全体的にレベルは高いです。

 

 

そんななか驚いたのが、テーブルに出ていた惣菜類。値段が想像を超えて安いんだよね。ひじきはぎっしり詰まって250円。フグフライやあんこうの唐揚げもこの量で350円。中でも目を引いたのがアンコウの酢味噌セットで

 

 

鮟鱇の7つ道具の言葉そのままに、色んな部所がたっぷりそろって僅かに450円。立派な器に移し替えたら、2000円くらいは取れるんじゃないだろうか。。。

 

帰りに買うつもりだったけど、食事中にふと振り返ると、もうどれも無くなりかかっていて慌てて購入。家に戻って日本酒とともに堪能しました!

 

 

食後は約束通り、「外川ミニ郷土資料館」とつながった干物販売所へ。「買いに戻って来たよ」と声を掛けたら、あらためて喜んでくれました。

 

最初に来たときはキンメダイを買って帰ろうかと思っていたけど、今食べたばかりだし

 

 

どうしようかなあと考えた末、見慣れない「いしなぎ」の干物があったので購入。2匹入って648円。

 

帰宅後炙ってみると、これがめちゃ旨い。適度に磯臭さはありつつ、上品でふんわり&食感もしっかりしている。これまで食べた多々ある干物のなかでも、トップクラスに好みでした。ここの干物も、いたこ丸の総菜も、すぐに買いに行ける距離ならなあ。。。

 

ちなみに食べてから知ったのだけど、いしなぎは成長すると2m、100kg級になる大型魚で、知る人ぞ知る高級魚だそう。今回のは20数センチクラスの小型だけど、「やはりおいしい魚だったんだ」と納得。

 

 

「駅に行くすがらに干物の干し場が見えるよ」と聞いて、その姿を写真に収めて再び戸川駅へ。

 

 

 

電車の写真を撮ってたら、ヘッドマークの「ぐみせんべい」が目に留まり、駅舎に戻ると販売中

 

 

いったいどんな味なんだろ?と一つ買って帰ってきました(ただしお土産にしちゃったので、味については不明のまま)