「郡山市総合地方卸売市場」以来、福島県2カ所目の食堂めぐり。今回は福島市公設地方卸売市場へ。(2024/3/29訪問)

 

 

電車で行くと最寄り駅はそのものずばりの「卸町」。福島駅から阿武隈急行で1駅。建物の大部分はお蕎麦屋さんになってます。

 

 

駅ホームの看板もこの通り。市場まで徒歩1分とあるように、駅を降り立った瞬間から問屋街の雰囲気が漂います。ただ食堂などがある「関連事業者棟」は、駅から見ると市場の最も遠いエリアにあり、歩いて10分くらいかかります。

 

 

今回は市場の周りをぐるりと回って正門側から入場。左下のポストの裏側に「うどん」の文字が見えるように、入り口でもお店の存在をアピール。そういったこともあり、守衛所はありつつも特に制約なく入場可能です。

 

正門から見て右側が青果棟、左側が水産棟。

 

 

そして正門入ってすぐ左に折れたところの「関連店舗棟」に2軒の飲食店があります。

 

 

建物両端に「市場食堂」「お福さんのひっぱりうどん」

 

 

しかし、花卉棟のほうにも食堂があった名残が、、、

 

 

せっかく福島まで来て食堂も二軒だけということで、「はしご」をする可能性を見据えて、最初はうどんを食べることに。

 

 

ドアを開けると物販スペースが現れる。

 

 

こちらは「むろうどん製麵所」が運営するものらしく、そちらの商品群を販売中。

 

 

とにかくメニューが豊富。そして個性的

 

 

あまりに種類が多く、写真を撮っていくのはすぐにギブアップ。近くにあったらけっこうリピートしそうだなあ!と考えながら

 

 

ネットで見て気になっていたこちらのセットを選ぶことに。ただ、時間はちょうど11時を少し回った頃で、必然的にランチセットのチョイス。構成は同じで量の違いらしいのだが、朝食セットがこの内容で600円というのはかなり気になる。

 

 

出てきたランチセットはこちら。かなりのボリューム!!刺身に生姜焼きに、うどんとご飯まで付いた組み合わせはなかなかレア

 

 

ちなみに、うどんの色は茶色で、貼り紙に「何度も熟成」と書いてあったので、熟成による色かと思ったら練り込み麺の色でした。この日は、ごぼうを使用しているとのこと。

 

 

興味深いのは、「マカロニサラダ」の麵の部分がうどんだったこと。初めての食感だったけど、マカロニより美味しいかもしれない。

 

お店のオープンは2014/1/30ということで、およそ10年。たまにお母さんが手伝いに来るそうですが、基本はワンオペだそう。こちらも貼り紙にもあるように、"茹でたて"を出すことにこだわっているため、若干待ちます。訪問時のGoogleでの評価は4.3と、けっこう高め。確かに、うどん屋さんとしてはユニークだし、こだわりを感じられるお店です。

 

 

すっかり満腹になったところだけど、やっぱりハシゴをしよう!ということで、今度は「市場食堂」さんへ移動。11:28入店で先客は7名と、こちらの方が人の入りはいい。みんな市場関係者っぽい。

 

 

メニューは、こんな構成。海鮮丼も1種あるけれど、基本はお肉。たくさん書かれている「エゴマ豚」は、福島のブランド豚だそう。ネットで調べると「エゴマを飼料で与えて、α-リノレン酸が多く含まれている」との記載がありました。

 

 

なので最初は、エゴマ豚を使った炙り豚丼を頼もうかと思ったものの、その下に貼られた「土曜日限定」のカレーに心が動き、結局カレーにすることに。このカレーで使っている豚肉もエゴマ豚だそう。

 

 

そして出てきた土曜日カレー!!こちらも迫力あるなあ。具の野菜類がでっかい!!ルーの食感も家庭で作るカレーのテイスト強めで、ふと(今は無き)バルチックカレーを思い出したけど、過去画像をあさってみるとこちらの方が量も大きさも全然上でした。

 

ちなみにこちらの「市場食堂」のGoogle点数は3.5と、「お福さんのひっぱりうどん」とはかなり大きな差。しかし、こちらも店の雰囲気はいいし丁寧だし、食堂としてはそん色有りません。この日だけ見たら、賑わいはずっと上。

 

でも「市場食堂」の常連/愛好者は、とてもGoogleに投稿とかしそうにない層で、「観光客向けの市場食堂」を期待する人の評価とは、けっこうギャップ生まれそうだなと感じて帰ってきました。