宇都宮を出て、昼は福島県の郡山市総合地方卸売市場へ向かう。福島県には、この郡山市と福島市の二つの地方市場に市場食堂が健在。(いっぽう県内唯一の中央市場のいわき市はもう閉鎖済み)

 

市場に近づくと、きらびやかなガラス張りの建物。地方市場レベルでは見たことがない、文化施設かと見まがえるほどのきらびやかさ。

 

 

 

構内図を見ると、これが管理・関連店舗棟で、その両側に

 

 

水産棟と

 

 

青果等が対照的に並ぶ。さながら飛行機の胴体と翼かのよう

 

 

そういえば市場の前の道路は、幅が広くて一直線で、まわりに民家や大きな建物がなく、まるで滑走路のようだった。

 

 

市場食堂は、この管理・関連店舗棟の2階

 

 

宇都宮市場は、門に立番の警備員さんがいて、入場を細かくチェックしていたが、ここは市場食堂への歓迎看板があるように、自動車も普通に入場することができます。

 

 

2階に上がって、正面から少し奥の方に

 

 

たくさんの幟とともに店舗が現れます。

 

 

入ったらすぐの大量の写真入りメニューに迎えられ、かつて築地に卸売市場があった時の「仲家」や「大江戸」の店頭のよう。

 

しかし到着したのが、13時を過ぎていて「売切」の貼り紙だらけ。。。残念だけど、でも人気があるんだなとホッともする。値段も結構安めの設定だな。

 

 

こういった外部用のメニュー以外に、さらに手ごろな価格の日替わり定食もあり、朝定食は430円という設定だった。単なる観光食堂ではなく、市場関係者としっかり両立されているイメージ。

 

実際にお店の中もその割合が二分されていて、料理が出来上がった時に、一般客は番号で、常連さんの市場関係者は企業名or人名で呼んでいるのが印象的だった。

 

 

店内は社員食堂っぽいテイストで、100席ほどとけっこう大きい。

 

 

窓際の席からは市場施設の先に、観覧車など遊園地(ドリームパーク)の施設が見えたりもする

 

 

注文は最初、こだわり海鮮丼のチケットを買ったのだけど、直前に売り切れたということで、(すぐ前の人が頼んでいたビジュアルインパクトが大きかった)特選刺身定食に切り替え。

 

写真のように、横長の皿に盛りつけられていることもあり、より盛りだくさん感がアピールされていて映える。ネタは8種類。個人的にはイカが美味しかったので種類を聞いたら、ヒイカという小さめのサイズのイカだった。

 

 

帰りがけに、ふと水産棟への動線が目に入り、何も禁止の貼り紙とかもなかったので覗いてみた。通路も広く、これは見学動線なのかなと、そばにいた方に聞いてみると通常的な見学はしていないということ(団体の市場見学や、イベント時は除く)。なので入り口から見るだけにして写真を一枚。かなり建物が立派。

 

ちなみに話を聞いた人のユニフォームに、先ほどの市場食堂運営会社の文字があり、「食事良かったです」と話すと、「これだけの内容をこの価格で出しているところはそうはないはず。会社としてもかなり頑張ってる」との返事が。

 

 

施設内にはいたるところに「ドライブスルー市場」の貼り紙があり、それ以外にも施設内に入れる朝市も月に一回ほど開催しているとのこと (イベントページはこちら)。市場食堂も市場全体も、頑張っているなと印象を受けました。