和田漁港の鯨解体見学を出て向かったのは、千葉最南端の「野島埼灯台」がある南房総市白浜町の野島崎。

 

 

立ち寄るのは初めてで、「昭和テイストな南国リゾート」というのが初見の印象。実際には全然違うのだけど、江の島とか城ヶ島とか御前崎とか、灯台のある門前観光地(造語です)は何かしら似た空気感がある。

 

 

特に御前崎とは、千葉最南端vs静岡最南端灯台であり、全国に16カ所しかない「登れる灯台」であることから、イメージがちょい被る。

 

 

この日は天気も絶好で、灯台を登ってみる。ただし階段はめちゃ狭くて急で、しゃがまないと頭をぶつけるレベルなので細心の注意を。

 

 

灯台周辺には飲食店が多数あり、最初はこのエリアでお店を探す予定だったのだが

 

 

どの店もだいたい出しているものが同じだし(思っていたより値段は安い)、ネットを見ても善し悪しを図る材料がない。。。

 

 

全然選べなくてどうしようかなあと東西の「野島漁港」に行ってみると、西港はほぼ観光港。東港も水揚げしている気配は殆どない。そこで「ここは魚介メニューこそ多いものの、漁港街ではないな(観光食堂街だな)」と、ブログの趣旨から外れると考えて次の候補地に移動。

 

 

それが館山市の相浜港。港自体は小さいのだが、そのすぐ目の前に漁協直営の「心の一品 相浜亭」がある。少し前(2022年7月)まで、入江の対岸あたりにあったのだが、今年になって移転リニューアルしたお店。

 

 

新しい施設は、手前が海鮮丼や定食中心の提供

 

 

奥側の倉庫風建物が、バーベキュー専用の二段構えになっている。

 

 

11時5分に到着して、先客は海鮮丼ゾーンが3組8名、バーベキューゾーンが2組8名。その後はお昼時間でもあり、コンスタントに人が入ってきた。

 

 

入店早々お店の方から、今はこの3つのメニューしかできないと釘を刺される。壁には、伊勢海老天丼2,000円、うつぼ天丼1,200円などの個性的なメニューがあるものの、これらは冬だけの提供とのこと。

 

単品も特に記載はなく、聞くと「割高になっても良ければ出せる」とのこと。そこで

 

 

海鮮丼と、アジフライ単品1,300円を注文する。

 

 

割高とお店の人が言っていたように、アジフライ2枚で1300円はけっこうな値段。ただ味は悪くない。

 

一方海鮮丼はというと、街中の飲食店のようなネタ構成。海なし県の市場食堂でこれが出たら「この値段でこれはすごい!」となるけど、漁港を目の前にした漁協食堂であれば、もう少しご当地色が出ないものかな。千葉県は「ばんや」とか「だいぼ」とか、キャラ立ったお店が多いだけに。

 

 

食後、相浜港あたりをうろうろしていると、

 

 

隣り合うように布良港があり、その目の前に立派な建物のカフェを発見。※店名は「九雲」と書いて「クラウドナイン」と読ませます

 

 

目の前の道はメインとなるフラワーラインから外れ、その先行き止まりとなる細い路地で、当然通る車など殆どない。もちろん布良漁港が観光地なわけもなく。。。なぜここで商売が成立するのか気になりすぎ立ち寄ることに。

 

聞くと「Googleマップ効果」がめちゃ高いのだそう。自分のように偶然通りすがる客はほぼゼロ、知ってて来る目的客もまだ限られる。でも、「何かカフェっぽいところがないかなあ」とGoogleマップで探した時に、かなりの"高評価"で表示される(現時点で94書き込みの4.7点)。それを知ってふらっと訪れる客が多いんだとのこと。

 

立地が悪くても、知名度が無くても、お客さんが呼べる時代なんだなあと新たな学びになった。ただ、手づくりの近隣マップを渡されたり、やるべきことはしっかりやってる感じ。

 

 

試しに窓辺の海色に対比させるべく、ピンクジンジャーエールを頼んだら見事に映えた。こういう絵面力も、集客の武器になっているのかも。

 

 

帰りはずっと海辺を内房ルートで。前回「天気がいいのに富士山が見えなかった」ことを思い出して、洲崎神社の霊峰富士遥拝所に登ってみると

 

 

雲こそかかってはいたものの、富士山の輪郭がはっきりと見えました!