気仙沼駅から再びBRTに乗って、次の目的地大船渡市場へ。途中「奇跡の一本松駅」で途中下車して、「東日本大震災津波伝承館」を見学。ここは道の駅も併設されていて、「たかたのごはん」や、「広田湾漁協 まつばら食堂」などの飲食店もあるものの、今回は見るだけで。

 

 

そして大船渡市魚市場の最寄りの「大船渡市魚市場駅」に向かうも、途中からなぜかBRTの進行ルートが何か変なことに気付く。

 

BRTの駅ではなく普通のバス停に留まるし、停留所の名前も違う。どういうことだろう・・・と思いながら、「大船渡市魚市場駅」という名前の「永沢バス停」に到着。

 

 

まあ確かに大船渡市魚市場には近いのだけど、かなり大回りしないと近づけないという。。。

 

 

あらためて理由を確認すべく"本来の"大船渡市魚市場駅に立ち寄ると、BRT軌道の整備工事があり、"ちょうどこの日まで"ルート変更が行われてました。

 

 

ということは、帰りにはまた大回りして坂を上ってバス停に向かわなくちゃいけないのかあとネガティブになりつつ(ちょうど雨が降り始めたため)魚市場の建物に到着。

 

 

正面から右手に向かって眺めた、メインの市場棟。

 

 

左手に回ると、建物の入り口が現れます。

 

 

施設内には大船渡の街や港を紹介する展示室があったり

 

 

建物の海側には、大船渡湾が望めるかなり大きくきれいな展望デッキも。

 

 

湾沿いに伸びる、水揚げ岸壁も望むことができます。

 

 

ただ・・・ 「見学デッキ」の案内のもと、迷路のように曲がりくねった立派なスロープを下りていった先にあるのは、水揚げ施設の片隅しか見えないような、あまりにも小さなスペース。

 

 

下写真の図でも多少想像できるように、無理やり取ってつけたような構造で、降りてきた人みな拍子抜けしてすぐに戻っていきます。どういう設計でこうなっっちゃったんだろう。

 

 

そしてもう一つ出鼻をくじかれたのが、訪問予定の「レストラン海」が本当につい最近閉業していたこと。

 

 

前回来た時はすでに満腹状態で、「また今度来た時に」と思ってのリベンジだったのだけど、見事に空振り。。。ということで、その時のエントランスの写真を載せておきます。

 

 

ほやラーメンとかさんま担々麺とかユニークなメニュー多いし、値段も抑えめでよさそうな店に思っていたのだけど・・・立地的に厳しいかったなあ、前回来た時もお昼時でも周りに人の影なかったもんな。

 

 

お昼はここに来ることしか考えていなかったので、「さて困った」と地図を見ると、近くに食堂があって、どうも市場施設の中っぽい。これは!とおもって訪問したのが「丸清食堂」さん。

 

 

思っていたより中は広く、昔ながらの食堂といった感じ(写真の左にもテーブルあり)。人がいなくなったタイミングで撮影したので、それまではそこそこお客さんいました)

 

 

メニューはまさに「地元の人の日常食」路線で、観光客受けするものはない。刺身の"時価"が気になって聞いたけど、この日は特に出せるものはないとのこと。でも、この見た目だけではわからない奥深さがありました。

 

 

選んだのはかじき煮付定食。そして出てきたのがこちらの写真のセット。なんと刺身までついてる! 左上の酢の物はツブガイ入りで、お味噌汁はタラのアラ入り。「700円でこんなについてくるのか!」と、平潟のモリモア同様、嬉しい想定外。

 

 

お店の創業は昭和37年で、還暦を過ぎたところ。東日本大震災時には当然罹災し流されたものの、仮設市場の建設とともに「市場で働く人が食事できる場を作らないと」と、流された場所と同じところに、震災の半年後にはもう営業を再開したそうです。まさに市場とともに歩んできたお店。「海」の閉業は残念だったものの、この店に気づくことができてとても良かった。

 

食事の後は、一駅隣の大船渡へ。駅に隣接する「かもめテラス」でデザートのかもめプリン(大船渡に来るたびに食べてる笑)

 

 

「かもめの玉子」でおなじみのさいとう製菓さんの直営施設で、被災した大船渡の中心部の賑わいを取り戻すべく建てられた施設です。カフェ兼休憩施設のようなスペースもあり、地元の方たちの憩いの場になっています。

 

 

自分はこの時間に、これからの予定をどうするかをひと悩み。ここからさらに三陸を北上するか内陸に向かうか、大船渡までしかスケジュールを考えていなかったため、その後の電車の接続もめちゃくちゃ悪い。パソコンと時刻表を睨みつつ、しばし作戦タイムが続きました。