8月15日開幕する女子ラクロスU20日本代表紹介シリーズ①2月から今まで | 鼓舞 平(こぶ平)のラクロス応援チャンネル

鼓舞 平(こぶ平)のラクロス応援チャンネル

ラクロスをこよなく愛する‘オヤジ‘がラクロスを紹介し、解説し、観客目線の情報を提供するチャンネル。シニアからキッズまで対象はラクロス全部です。

2024年2月3日(土曜日)に、今回200名に喃々とする応募者から1月20日(土)21日(日)のトライアウトを経て招集された約50名の代表候補からチャレンジマッチと5回の練習会を経て選び抜かれた代表選手 代表22名 補欠4名 が決定された。そのプロセスと代表に求められたものは何か、最終的な代表選手選考について紹介しておく。

WorldLacrosse 女子U20世界選手権Webサイトより

https://worldlacrosse.sport/events/2024-world-lacrosse-womens-u20-championship/
 

2024年2月3日(土曜日)に、今回200名に喃々とする応募者から1月20日(土)21日(日)のトライアウトを経て招集された約50名の代表候補からチャレンジマッチと5回の練習会を経て選び抜かれた代表選手 代表22名 補欠4名 が決定された。そのプロセスと代表に求められたものは何か、最終的な代表選手選考について紹介しておく。

今回女子U20日本代表ではまず、以下のようなメッセージが出ていた。
☆女子U20日本代表ではスローガンに「CHANGE」を掲げ、日々一人ひとりが変革を求めることをテーマに活動しています🔥

◼︎スローガン
「CHANGE」
 ▶自分を変える
 ▶日本のラクロスを変える
 ▶世界のラクロスを変える

◼︎目標
3位入賞・日本女子ラクロス史上初のメダル獲得

そして5月26日にはラクロス女子日本代表候補との強化試合には50人の候補から以下のメンバーで臨んだ。

                    「Ⓒ日本ラクロス協会」
この試合の前に開かれた記者向けレクチャー会において代表チームの宮沢ヘッドコーチからはスローガン達成に向けて、重要視している、チームの特徴になるのが
「トランジションの速さ」だというコメントがあった。
          
●トランジションとは
transition:直訳では 移り変わり、移行、変遷、変化 

この速さを重視するという事。
そして、バスケットボールやサッカー、フットサル、アイスホッケー等のスポーツでは
「トランジションとは定位置攻撃と定位置守備の間にある攻守の移り変わりに相当する局面である。」などと定義づけられ、それらのスポーツにおいては、「トランジションから生まれるゴールがすべての局面において1番多いと言われていて、トランジションを制する者はXXXXを制すると言われる」ほど重要視されている概念である。
現在はラクロスにおいても、同様の概念は生まれつつあったが、(特に男子ラクロスではしばしばファストブレイクを重視するという言葉が聞かれるが、その概念の基本にトランジションを重視する概念がある。)実際には1オン1の局面やゴール前での数的優位を作ることがクローズアップされ、トランジションの速さについては、特に女子の場合それほど注目はされていなかった。
今回は、ボールスポーツにおいて共有されている点を、日本チームの強みとして生かすことを選択されたと見ている。
その結果として、特にミッドフィルダー(以下MF)と言われるポジションの選手にトランジションの速さをもたらす能力を求められた。そして最後、6月20日に日本代表選手が決定した。

*出身高校、スポーツはラクロス応援チャンネルの独自調査によるものです
チャレンジマッチを通じても、個々の選手の速さというものが見て取れた。そしてトランジションの速さを求めてのMFにポイントを置かれた結果として、MFからディフェンス(以下DF)へコンバートされた選手が多い。ディフェンシブミッドフィルダー(男子ラクロスでのSSDMにあたる)という概念の導入とも見て取れ、そこにも守備からの切り替え(つまりトランジション)の速さが求められた結果の人選だったと見ている。
そして、トランジションの速さを生み出すキープレイヤーとして、US、NCAAラクロスの強豪と互してきた2名の選手、中澤ねがい選手と、北川メガン選手を招聘できた事はポイントとしておきたい。
<ラクロス応援チャンネル的見方>
このチームにおけるチャレンジは3つあると考えている。
① 中盤以下でのトランジションの速さを、どのようにそのままの速さでショットに繋げるのか?
② 1オン1に強みを持たせる外国上位陣に対してDFが組織的にどのように対応するのか?
③ 国際ルールとなりゴール前エリアが広くなった事を有利に使えるのか?
  これは特にフリーショット(FS)の決定力と、外国の1オン1攻撃に対する守備の対応力に関わる部分だ。

 

この赤いエリアが従来の11mのアタッキングゾーン。そこから各方向に4m、サイドエリアにオープンスペースがあるのが国際ルールだ。従来よりDFの距離に間ができるためにDFが遅れる。「3秒バイオレーション」や「フリースペースtoゴールへの侵害:通称フリスペ」デンジャラスチェック等の反則が増える、FSを与える事も、得る事も増える。それを警戒するとさらにDFが遅れ1オン1の得点チャンスが生まれる事になる。
それに対応するには
この4mをカバーするスピードであり、4mを0.1秒でも相手より早く動ける瞬発力が求められそうだが、日本選手のスピードがこの4,5mの加速で優位を取れるのか、その部分に、次回の練習会では注目をしたい。

各国代表も決まりラクロス女子U20世界選手権まで、20日を切った中、8月3日4日に最終のチームの確認が行われる。それまでに個別に与えられた課題に取り組んだ選手たちがどのような進化を遂げたのか、その日に確認をしていきたい。

今回、10人制ラクロスの世界選手権で男女通じて初のメダルを目指す、26人の精鋭たちがどういう事を求められた選手なのか、という部分についてその一部でも伝えられたら良いのだが。

【ラクロス女子U20 世界選手権大会】@香港/中国
8月15日(木) 開幕
8月16日(金) 17:00(日本時間:18:00) vsアイルランド
8月17日(土) 14:00(日本時間:15:00) vsジャマイカ
8月18日(日) 20:00(日本時間:21:00) vsイングランド
8月20日(火) 20:00(日本時間:21:00) vs香港
8月21日(水) 準々決勝
8月22日(木) 準決勝
8月23日(金) 5-19位決定戦
8月24日(土) 3位決定戦、決勝
日本(Rank5、前回5位)はPOOL D。 2チームが決勝トーナメントへ進む。
イングランド(Rank4前回4位)、香港(RANK12位)、アイルランド(Rank19位)、ジャマイカ(Rank21位)と同じグループ、このグループはランキング以上に実力が拮抗していると見ている。(ジャマイカもUSからの技術流入が見える)。初戦のアイルランド戦で日本の真価が問われそうだ。準々決勝で他の組の1位との対戦を避けるためにも、Dブロックの1位通過を果たしたいものだ。もちろん最大のライバルはイングランドである。次回以降ライバルの紹介もできればと考えている。

2028年のオリンピック ロサンゼルス大会に繋げる為にも、代表の活躍にエールを送りましょう。

以上 ラクロス女子U20日本代表の紹介①でした。8月3日、4日の最終練習会で、チームの仕上がり具合を検証して又お伝えする。

やっぱりラクロスから目が離せない。
こぶ平