既報通り5月26日(日)行われたブロック戦4試合で、第26回関東中学・高校女子ラクロス春季リーグ戦(通称ティーンズカップ)の予選ブロック(A~Fブロック 25チーム/28校)の全試合が終了。6月2日(日)からの決勝トーナメントへ向かう。
☆最終節の予選結果は
☆第1試合 Fブロック
都立小石川中等教育学校 vs 横浜市立戸塚高校
11 対 5(小石川の勝利)
☆第2試合 Fブロック
慶應義塾女子高校 vs 県立横浜国際高校
23-2(慶應女子の勝利)
☆第3試合 Eブロック
本庄東高校 vs 青山学院中等・高等部
14-4(本庄東の勝利)
全勝で勝ち抜けたのは、本庄東高校。
☆第4試合 Cブロック
都立立川国際中等教育学校 vs 日大三島高校
14-2(立川国際の勝利)
となり、最後に本庄東高校の2度目の決勝トーナメント(決勝T)進出が決まった。
最終結果をおつたえしておく
A,Bのシードブロックは目白研心中高と新高校3年生が先に引退した大妻多摩中高がやや苦しんだ。
一方、秋オータムカップで苦しみ全国大会出場を逃した、日本大学高中(オータムカップ決勝トーナメント1回戦 vs東京成徳大学中高 3対14)が、足りなかった攻撃性を良い形で出せるようになり、他の高校にはない高さを利した攻撃も頻出。春の優勝を目指せるところまで進化してきたのが印象的だった。
全日本中学高校女子ラクロス選手間大会で優勝した横浜市立東高はそのまま進化をしている。東高校は公立高校の常である指導者の交代によるチームの混乱が懸念されたが、新指導者の貢献と元々自分たちでよく考えられるチームでもあったので、大過なく予選を通過した。
高校生の場合、選手自身の自主性と努力があるポイントで妥協に代わる部分もあるので、決勝トーナメントでの活躍はさらに妥協なき進化に掛かっていると言える。
東京成徳大学中高vs都立飛鳥高のブロック1位争いは、高校レベルを超えた戦になったが、質の高いラクロスを魅せた東京成徳大中高が持ち前の集中力でパスカットも多く創出。飛鳥高のショットを11本に抑え込み勝ち切った。
因みに主要データは以下
ドロー獲得数では飛鳥高が上回ったがショット数では東京成徳大中高が大きく上回った。先にも述べた守備の集中力の高さによるものだったと想像される。
飛鳥高は決勝トーナメントでは別のブロックとなり、再戦は決勝戦となるが、それまでにこの差を詰められるのか?トランジション(移行・切り替え)の速さを命題にするU20日本代表候補に2名を送り込んだ飛鳥高の進化がどこまで進むのか興味深い。
Cブロックからは、圧倒的強さで県立鶴見高が決勝トーナメント連続進出を決めている。
11人で頑張る鶴見高校
立川国際中教校は、テクニカルでは負けないものを見せたが、フィジカル面での差が大きかったようだ。フィジカルでの差を埋めるパススピードや、トランジションの速度の向上等で活路が見いだせると感じた。
Dブロックからは、新たな学校が決勝トーナメントに名乗りを上げた。神奈川県立住吉高校・BRIGHTだ。
設立4年目の快挙。伝統校の聖ドミニコ学園を破り、昨年決勝トーナメント進出を果たした、実力校の岩倉高校に勝って、堂々の決勝進出となった。新興でありながら毎年15名以上の部員を集め強くなる下地ができたところに、日本代表クラスのラクロス選手が顧問コーチとなり、選手のやる気との共鳴により上って来た。決勝トーナメントでも臆せず戦える気がする。
岩倉高校は層の薄さが響いたとも見ている。
最後の決勝トーナメント進出をきめたのは、本庄東高だ。諸所の変化を余儀なくされたが、進化へのエネルーギに変え、伝統の強豪埼玉県立熊谷女子高を飲み込むと最後に青山学院中・高等部との戦いで勝利して再び決勝トーナメントへ臨む。
青山学院は今季高等部生となった選手も含んで新しい体制で臨み進化を見せていた。
慶應義塾女子高は昨年秋からの1部挑戦を機に、高い指導体制も合わせて持つチームに変身し、その実力が高いことをこの春のリーグ戦でも魅せている。6年生が早々に引退をして若いチームとなった都立小石川中教校に対しても、強い戦いぶりを見せ波に乗ると、他を寄せ付けぬ強さで駆け抜けた。
山村学園高校は久々に小石川中教校を破りその存在感を高めた。
その他のチームに関しては春のリーグ戦の振り返りにおいて詳しく述べる事にするので今回はお許し願いたい。
この結果決勝トーナメントは
となり、1回戦から目の離せない対戦が続く形だ。特に1回戦では次年度のシード権が掛かるだけに激しい戦いが予想される。
①大妻多摩中高 vs 県立鶴見高
新高校生が1名となった大妻多摩中高の経験値が試される試合。
②県立伊奈学園総合高 vs 県立住吉高
初の決勝トーナメント進出を果たした住吉高が伝統の伊奈学園総合高にどう挑むのか注目の戦い。
③目白研心中高 vs 本庄東高
進化の促進が見られる本庄東に対して、目白研心中高が経験値で対抗する図式だろう。
④桐蔭学園高 vs 慶應義塾女子高
節目でぶつかり合う両校。秋からの進化が大きい慶應義塾女子高が高校3年生の減った桐蔭学園高を飲み込むのか?最注目の1っ戦となる。
決勝トーナメント1回戦は6月2日(日)
千葉の会場(非公開)で行われるが、大学のリクルート関係者は是非見て欲しいと考えている。
以上 関東ティーンズカップ予選振り返りでした。
やっぱりラクロスは面白い。
こぶ平