GW中は数多のラクロスの試合があるが、そのオープニングはティーンズラクロス情報から。
4月27日の第15回全国中学校高等学校女子ラクロス選手権大会
<決勝戦>
横浜市立東高校が2連覇、3度目の優勝。
都立飛鳥高校は4Qに8対9まで迫り、逆転優勝に向けてEastGirlsのポニーテールを捕まえたが最後にファストブレイクをモノにした横浜東が激闘をモノにした。この試合モメンタムがクォーターごとに、そしてクォーターの前後半でも行き来する文字通り死力を尽くす戦いとなったが、3Qで飛鳥高に行きかけた流れを止めた、横浜東高校の全員のプレスディフェンスが最後に踏みとどまらせた大きな要因だった。9対8と迫られ、次のドローからの飛鳥高の強い1オン1速攻を食い止めて逆にファストブレイクに繋げた連続パス。そして繋がれたパスを見事な集中力で決めた横浜東高15番横関選手のパフォーマンス(4得点を挙げた)はMVPに匹敵するモノだった。
飛鳥高のパフォーマンスは、豊富な練習に裏付けられた超高校級の1オン1の強さは圧巻だった。11番吉村選手82番人見選手に4Qの追い上げに勢いをつけたキャプテン2番舩田選手の動き。
そして何よりもその1オン1を引き出す動きに唯一無二の物を見せた7番赤間選手のパフォーマンスは最優秀選手に劣るものではなかったので、優秀選手賞を獲得したのも当然なのかもしれない。
高校1年生ながら2得点を挙げた佐川選手のパフォーマンスも注目に値するものだった。
横浜東は2Qのモメンタムに畳みかける集中力を、先発の10人だけではなくベンチの選手も皆が切らさなかった事が勝利を引き寄せたのだろう。
倒れ込みながらも決め切る横浜東高校
そして苦しい局面を打開するアジャイルな動きでチャンスメイクを果たし、要所で流れを変えるショットを決めた、横浜東82番増渕選手が最優秀選手に輝いた。
☆こぶ平's Eye
大学の全日本新人選手権決勝をも凌駕する内容の試合は、冷静に見なければならない立場を忘れさせるものだった。
大学では見られない1オン1の突破スキル。速いパスと正確なショット。集中力の高いライド。全てのパフォーマンスにおいて、コロナ禍の後とは信じられない技術的な高まりを見て取れた。
しかし、最後に勝利をもぎ取った東高校の原動力は3月まで指導をしてくださった、Y先生の想いに応える事だったのではないかと思っている。
表彰式では
共にやり切った思いがその笑顔に見て取れた。
指導者の皆さんの指導の賜物でもあるが、横浜東高校、飛鳥高校は練習量も豊富で、ラクロスが好きという衝動から、高みを目指す精神の育成、意欲を是非大学の新入部員の皆さんにも持って欲しいと感じた。そういう意味で、新歓の材料としては刺激的過ぎたのかもしれないが、もっと大学関係者に見てもらいたい試合だった。
詳細を見ると、決して能力の低くないゴーリーだが、それを上回る両校のショットの上手さ、強さがあった。結果的に横浜東高校のCTOの多さに見えるライドの強さがドローのビハインドも上回り勝敗を決したが見てとれる。
初出場で準優勝を遂げた都立飛鳥高校。新たな歴史が追加された
全国中高女子ラクロス選手権大会の最終順位決定は7月30日、大阪鶴見緑地で開催される3位決定戦以下の順位決定戦を待つことになるが、それは是非関西の中高だけではなく、大学生も見て欲しいイベントだと考えている。
4月27日以降のティーンズカップの結果は以下。(全て学校名は略称です。すみません。)詳細は別途お伝えする。
4月27日
☆東京会場
桐蔭学園高 vs 大妻多摩中高 12対1
神奈川県立鶴見高 vs 日大三島高 20対0
4月28日
☆東京会場
岩倉高 vs 聖ドミニコ学園中高 9対7
横浜市立東高 vs 大妻多摩中高 16対5
神奈川県立住吉高 vs 渋谷幕張高 13対2
小石川中等教育学校 vs 山村学園高 7対8
☆埼玉会場
本庄東高 vs 埼玉県立熊谷女子高 6対5
埼玉県立伊奈学園総合高 vs 東京成徳大中高 2対17
神奈川県立横浜国際高 vs 横浜市立戸塚高 10対5
町田総合・国本女子&片倉合同 vs 青山学院中等部 6対9
☆大阪会場
関大中高 vs 京都外大西&洛水高 10対2
同志社高 vs 箕面自由学園高 11対4
立命館宇治高 vs 聖霊中高 12対3
大阪国際中高 vs 常翔学園 18対2
4月29日(月祝)の速報
☆大阪会場 ブロック最終戦
箕面自由学園高 vs 常翔学園 7対5
聖霊中高 京橋外大西&府立洛水高 12対2
同志社高 vs 大阪国際中高 8対5
立命館宇治高 vs 関大中高 9対4
☆こぶ平’s Eye
西日本のティーンズカップは予選ブロック戦が終了。
Aブロック1位は立命館宇治高校、Bブロック1位は同志社高校がその地位を保った形だ。
特に同志社高校は、全国大会で久々に1回戦敗退となってからのリカバリーに注目していたが、全国大会5位決定戦に進み勢いのある大阪国際中高を退けて復活を果たしたようだ。決勝戦に注目したい。
<トリビア>
因みに京都外大西高校のチーム愛称は「BEAMS」という事が判明しました。
以上4gatu27,28,29日のティーンズ情報でした。
ティーンズラクロスは進化している!!
こぶ平