昨日に引き続き第15回全日本中学校高等学校女子ラクロス選手権大会(以下全中高ラクロスと略する)の出場校を紹介するシリーズ2。出場校は
<東日本> 優勝
東京成徳大学中学高校 関東秋1位 BRAVE YOUTH 5回
都立飛鳥高校 関東秋2位 LEGENDS 初出場
横浜市立東高校 関東秋3位 East Girls 2回
目白研心中学高校 関東秋4位 WHITE EYES
桐蔭学園高校 東日本第5代表 SERAPHS 1回
<西日本>
立命館宇治高校 西日本秋1位 Cherry’s
同志社高校 西日本秋2位 BEAT BEANS 2回
大阪国際中学高校 西日本3位 AZELIA 初出場
今回も初出場校の紹介をする。
初出場校2校目は 都立飛鳥高校 LEGENDS
関東の方は、この名前を聞いて「あれ?初出場だっけ?」と思われたかもしれない。実際に2022年の女子ラクロス世界選手権を始め日本代表に選手を送り込んでいる関東の強豪の一つだが、実はベスト8の壁、特に新チームとなる秋のオータムカップでは1年半の経験で立ち向かわなければならず、ベスト8の壁に泣いていた。しかし、今回の飛鳥高校チームは違っていた。
先ずは、チームの自己紹介から。
☆チーム紹介
私たちLegendsは「限界突破」
① 愛称 LEGENDS
② 愛称の由来 不明
③ 創部年 1996年
④ 過去の最高記錄
中高春リーグ戦 準優勝(2023年)
中高秋リーグ戦 準優勝(2023年)
全日本選手権大会
今大会が初出場
⑤ チームの人数 17名
⑥ チームの特徴
1人1人のスピードや勢いにのった攻めや少人数だからこその
チームワークが生かせてるところ
⑦ 主将
船田 知香 背番号 2 ポジション MF
⑧ 注目選手
全員
⑨ 大会目標
全国制覇 、限界突破
力強い言葉をいただきました。
青が飛鳥高校
<こぶ平’s Eye>
奇しくも、全中高ラクロスの1回戦で戦う、大阪国際中高と選手の人数もほぼ同じ、小規模なチームだ。そんなチームが創部25年以上を経て、全日本選手権大会出場にたどり着けたのは何故だろう?
昨年出場権を獲得した後に取材した事で分かった事が3つある。
① 選手の飽くなき探求心
② 目標設定の明確さと共有度の高さ
③ 日本一の練習量
①については
中学高校一貫校に比してラクロスの経験が少ない事を受け止め、そのギャップを埋めるだけの、技術、戦術を徹底的に調べ、磨いて行った事。
② このチームの核になる新高3選手は1年時夏に新人戦ウィンターを制覇する事に目標を設定。2位に終わるが十分に戦えることを実感した先に春のリーグ戦(2023年)ベスト4,秋のリーグ戦優勝。全国大会出場という目標を設定して、全員がその目標に向かって突き進んだ。
③ 現在もそうだが、クラブ活動日以外もほぼ毎日自主練習を繰り返している。その情熱はやらされて生じるものではない。自分たちで定めたからできるんだという事を体現している。
そしてこれら苦しくもある進化過程で、全員が離脱せずに新しい力も取り入れて進んでこられたのは、先代のリーダーシップを受け継いだキャプテン船田選手のリーダーシップも大きいと見ている。
さらに選手の意欲に応えるべく、顧問の山田先生も飛鳥高校に合った戦術の構築と実践を追求して来られた。結果的には昨年の秋のリーグ戦決勝も真っ向勝負で東京成徳大学中高に肉迫した。
そこから4か月、どのように進化したラクロスを魅せてくれるのか楽しみなチームだ。
全中高1回戦は初出場の 大阪国際中学高校 AZALEA と対戦する。1回戦最も注目される試合だ。
以上 全中高ラクロス出場校 都立飛鳥高校の紹介でした。
●第15回全日本中学高校女子ラクロス選手権大会
☆開催期間 2024年3月29日(金)~3月31日(日)
グラウンド状態によりスケジュールが変更される場合があります。当日の朝の情報にご注意願います。
☆開催場所 神奈川県三浦市 潮風スポーツ公園多目的運動場
https://www.city.miura.kanagawa.jp/soshiki/dobokuka/dobokuka_koen/dobokukuka_kouen_kouen/844.html
やっぱりラクロスは面白い!!
こぶ平
注.1 都立飛鳥高校には二人のラクロス女子U-20日本代表候補選手が在籍している。11 番 吉村 美柚選手 と82番 人見 リカ選手だ。高校からの代表候補は3人。その中の2名が、代表のメソッドも加えて進化しているはずだ。