看板を守る
『神戸心理療法センター』を立ち上げた理由には
もう一つあります。
研修生だったわたしに
心理療法をイチから教えてくださった、
ボスの存在です。
当時のわたしは、
自信がなく、
自分の良いところなど、
ひとつもあげることができない
コンプレックスのかたまりでした。
それが、自分にとっては
「普通」だったので
特に変だとは思っていませんでした。
ある日、ボスから
「毎日、声に出して自分の名前を呼んで
自分を褒めろ」
と、研修生最初の宿題を出されたとき、
「自分のことを褒めるなんて
自意識過剰なうぬぼれ屋さんがすること」
と、抵抗があり、
なかなかできなかったことを覚えています。
そこから、少しずつ
自分自身を信じられるようになり(自信)
あつかましくもなれました(*'ω'*)
今の「ゆーこ」は
ボスが作ったも同然。
ボスは、わたしにとって
創造神のような存在です。
そんなボスが、やがて体調を崩され
「神戸心理療法センター」は
廃業となりました。
その後もボスは、コンサル業務の傍ら
わたしたちの指導を続けてくださいました。
ある日、ボスが
「おい、街中でおもしろい看板を見つけたぞ」
と笑いながらオフィスに戻ってこられました。
「神戸心理療法センター」そっくりの看板が
雑居ビルの片隅に掲げてあったというのです。
どこの誰だか分からない人が
「神戸心理療法センター」を名乗ることができる。
ボスは笑い飛ばしておられましたが
わたしは、とてもとても悔しくなりました。
「神戸心理療法センター」と名乗るのは
ボスの指導を受けた弟子でなければならない!
焦りにも似た使命感を抱いたわたしは
「神戸心理療法センターの看板を
わたしにください!」
とボスに直訴しました。
「神戸心理療法センターには、
別に、なんの思い入れもないし
好きにしたらいいぞ~」
「でも、他の誰かが、
もう使ってしまってるかもしれんな~」
(街中にあんな看板もみつけたし)
と、まぁ、いともアッサリOKをいただきました。
あわてて開業届を提出したとき
はたして受理されるのかどうか・・・
祈るような気持ちでした。
結果、無事、受理されました。
まだ他の誰も
「神戸心理療法センター」の屋号を
登録していなかったのですね。
そうして、今、現在
わたしは、
ボスの「神戸心理療法センター」ではなく
ゆーこの「神戸心理療法センター」として
代表をつとめているわけです。
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