カポーティ @シネチッタ川崎 10月21日(土)23:30
何よりも君の死を恐れ
誰よりも君の死を望む
capote 公式サイトはコチラ
監督:ベネット・ミラー
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー 他
カポーティが「冷血」を書き上げるまでの過程を描いている本作
カポーティを見たこともないし、どんな人だか判らないけれど
きっと、こんな人だったんだろうと思わせた
「アル中でヤク中でホモの天才」と自ら公言する
傲慢で孤独な作家カポーティがホフマンに
乗り移っているかのようでした
カンザス州ホルカム村で起きたクラッター一家の惨殺事件
容疑者の一人、ペリーに何かを感じたカポーティは獄中の彼に接見
ペリーとの対話を重ね、最後は死刑にまで立ち会うことになるのですが
作品を完成させるには、ペリーが犯行当日のことを喋らないと
そして、死刑が執行されなければ結末は書けない
そんなジレンマに陥るなか、「冷血」の朗読会が開催される
光を浴び歓声と拍手に包まれた場内を見渡す表情
やっと、重たい口を開き犯行の状況を話すペリーを見つめる表情
沸々と湧き上がる感情がコチラに伝わり高揚させる
死刑を待ち続け、結末が書けずに苦しむカポーティの姿
息苦しいけど苦しめば苦しむほどゾクゾクしてしまう
あれじゃノイローゼになってしまうのも判る気がする
ペリーもカポーティも幼少期に深い傷を受けた人間
アル中の母に捨てられ孤児院に入り差別や体罰を受けてきたペリー
母に置き去りにされ親戚をたらいまわしにされたカポーティ
社会からの疎外感、そして孤独を感じながら生きてきた二人
「冷血」は惨殺されたクラッター一家をはじめ
交流のあった家族、犯人の家族や生い立ちなど事細かに書いてある
最初は外人の名前がいっぱい出てくるので
また新しい家族の登場だ~日本人一家の名前しか頭に入らないよ~
と、混乱してしまうくらい、多くの家族が登場する
暖かい家庭への憧れ、そして自分の家族への憎悪
似た生い立ちを持つペリーの家族に重ねて色付けしたのかな
って、半分しか読んでないけど(汗)
安らげる場所のない人間は残酷で攻撃的になるという
そんなハナシを思い出したりもしました
ちょっと前に見た40歳の童貞男にも出てたキャサリン・キーナー
時代物だったからか役柄なのか、やけに老けて見えました
女優さんてやっぱり凄いな~んて改めて思ったり
カポーティの幼なじみの女流作家ハーパー・リーの役なんですが
彼女がカポーティの良心になろうとしていたのが救いだったかな
場内は暑かったのに腕をさすってしまうくらい何度も寒気を感じた
カポーティを演じるホフマンの些細な動きも見逃したくないと
瞬きすら惜しむほど魅入ってしまう
終わらないで欲しいとすら思った
久しぶりに、ゾクゾクする興奮を覚えた作品でした
寒々しい空気を感じる映像も無駄に音を遣わないのもスキ
広大なホルカム村の風景と棺の中の死体の美しさが印象的
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