カポーティ @シネチッタ川崎 10月21日(土)23:30



       何よりも君の死を恐れ

       誰よりも君の死を望む


      capote 公式サイトはコチラ


監督:ベネット・ミラー

出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー 他


カポーティが「冷血」を書き上げるまでの過程を描いている本作


カポーティを見たこともないし、どんな人だか判らないけれど

きっと、こんな人だったんだろうと思わせた

「アル中でヤク中でホモの天才」と自ら公言する

傲慢で孤独な作家カポーティがホフマンに

乗り移っているかのようでした



カンザス州ホルカム村で起きたクラッター一家の惨殺事件

容疑者の一人、ペリーに何かを感じたカポーティは獄中の彼に接見

ペリーとの対話を重ね、最後は死刑にまで立ち会うことになるのですが


作品を完成させるには、ペリーが犯行当日のことを喋らないと

そして、死刑が執行されなければ結末は書けない


そんなジレンマに陥るなか、「冷血」の朗読会が開催される

光を浴び歓声と拍手に包まれた場内を見渡す表情

やっと、重たい口を開き犯行の状況を話すペリーを見つめる表情

沸々と湧き上がる感情がコチラに伝わり高揚させる


死刑を待ち続け、結末が書けずに苦しむカポーティの姿

息苦しいけど苦しめば苦しむほどゾクゾクしてしまう

あれじゃノイローゼになってしまうのも判る気がする


ペリーもカポーティも幼少期に深い傷を受けた人間

アル中の母に捨てられ孤児院に入り差別や体罰を受けてきたペリー

母に置き去りにされ親戚をたらいまわしにされたカポーティ

社会からの疎外感、そして孤独を感じながら生きてきた二人


「冷血」は惨殺されたクラッター一家をはじめ

交流のあった家族、犯人の家族や生い立ちなど事細かに書いてある

最初は外人の名前がいっぱい出てくるので

また新しい家族の登場だ~日本人一家の名前しか頭に入らないよ~

と、混乱してしまうくらい、多くの家族が登場する

暖かい家庭への憧れ、そして自分の家族への憎悪

似た生い立ちを持つペリーの家族に重ねて色付けしたのかな

って、半分しか読んでないけど(汗)


安らげる場所のない人間は残酷で攻撃的になるという

そんなハナシを思い出したりもしました


ちょっと前に見た40歳の童貞男にも出てたキャサリン・キーナー

時代物だったからか役柄なのか、やけに老けて見えました

女優さんてやっぱり凄いな~んて改めて思ったり

カポーティの幼なじみの女流作家ハーパー・リーの役なんですが

彼女がカポーティの良心になろうとしていたのが救いだったかな


場内は暑かったのに腕をさすってしまうくらい何度も寒気を感じた

カポーティを演じるホフマンの些細な動きも見逃したくないと

瞬きすら惜しむほど魅入ってしまう

終わらないで欲しいとすら思った

久しぶりに、ゾクゾクする興奮を覚えた作品でした


寒々しい空気を感じる映像も無駄に音を遣わないのもスキ

広大なホルカム村の風景と棺の中の死体の美しさが印象的


カポーティ@映画生活


TBは認証後の公開となっておりますaa.gif

サンキュー・スモーキング  @TOHOシネマズ川崎 9月14日


監督・脚本:ジェイソン・ライトマン

出演:アーロン・エッカート、マリア・ベロ、ロブ・ロウ、ウィリアム・H・メイシー

2006年 アメリカ 93分 20世紀FOX


「彼は嘘をつかない。ただ真実に手を加えるだけ」

予告を観て、面白そう~っ!と思ってたので初日に鑑賞してきました

のっけからアメリカ映画~っ!て感じです


“情報操作の王”ニックはダバコ研究アカデミーの敏腕宣伝マン

健康大好き嫌煙家の代表格フィニスター上院議員は

タバコのパッケージにドクロマークを記載するコトを義務づけようとするが・・・

ってストーリー端折り過ぎ(笑)


この映画、愛煙家を擁護してくてるんでも何でもない

情報操作文化と、金に物言わせーの米国社会を

痛烈に皮肉ってるんだろうけど

あんなに喋ってんのに、言ってることそんだけ?

字幕の文字数が限られているから仕方ないけど

なのに、字幕読むのが精一杯で情けないワタシ

(白バックに白文字ってのも読みにくぃ・・・)

通な人や英語をまんま理解出来る人には

もっと面白い作品なんだと思う

細かいギャグはちょっと判んないので

DVDがでたら台詞を見直してみるともっと面白いかも

だからと言って面白くなかったワケではなく

論点のすり替えで嫌煙派をギャフンと言わせちゃう

ニックの話術はサイコーにクール

肺ガンの初代マルボロマンとのやりとりなんて

そりゃ、気持ちのいいくらいですもの


別居してる(離婚してるから)ニックの息子は

パパの影響をしっかり受けてて

ディベート大会で優勝しちゃうくらいめきめきと上達してく

「愛」とか言っちゃうあたり、かえるの子はかえる

パパのこととっても愛してるし尊敬もしてるし

ヘコんでるパパを激励するツボもちゃんと心得てる利発な坊や

そんな親子愛なんかも織り交ぜてるしテンポもいいし

飽きることなく鑑賞出来ました


みんな金のためってにやってんだよ~ってのも皮肉ですが

気持ちの良い後味でした


ダイエットには○○がいい~、○○は健康にいい~、○○はお肌にいい~とか

根拠がアルよなナイよな情報に踊らされてるだけじゃね?

てか、ラクして痩せようなんて思ってるから痩せないんじゃね?

とかね、色んな情報におどらされてカモになっちゃってる人居るじゃない

この手の怪しい情報も情報操作の王が仕掛けてるんかも?!

情報を鵜呑みにするオトナになっちゃいかんね


なんちゃら法が執行されてからというもの

肩身の狭い思いをすることも多い愛煙家のワタシ

なんせ食後の一服する為に喫煙所探し回るのが苦痛

んな思いすんなら止めちゃおーかなーんて口だけ番長ですが

これからも、吸いたいから吸うの。マナーを守って自己責任でな♪


なんだか遠まわしに“止めろ”と言われてるよな気がする映画だったな。きのせい・・・?


嫌煙家ってもとは愛煙家だったりするのよね~

攻撃的になるのは吸いたい気持ちを我慢してる腹いせ?!




TBの公開は承認後となっておりますaa.gif

サンキュー・スモーキング@映画生活

キンキーブーツ   @109シネマズ川崎 10月12日

幸せへと、導くブーツお作りします
「キンキーブーツ」オリジナル・サウンドトラック

あぁ~デヴィット・ボウイ~♪

こういう映画はこうじゃなきゃ~~~ねっ?!


赤いハイヒールを履いて嬉しそうに踊る子供の頃のローラ

ロケーションも何もかもが画になるんだなぁ~

心躍る少女の気持ちに戻してくれる

そして自分が女であるコトを意識させてくれるdp映画大スキっ。


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舞台はイギリスの片田舎で正統派のウィングチップを作る靴工場

父の死をきっかけに、一人息子のチャーリーが工場を継ぐことになるんですが

会社は倒産寸前で従業員も泣く泣く解雇しなければならない状況

「一体、自分に何が出来る?」と

弱気なコトを言うチャーリーではあったが

解雇した従業員の一人に、活を入れられる

靴工場がニッチ産業を開拓し

成功を収めるまでの実話に基づいたオハナシ


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正統派の靴を作る工場が女王様ブーツを作るだなんて

ぶっ飛んだパンクな発想が先ず素敵!さっすが英国だわ!


そんな正統派なメンズの靴を作ってた会社だから

こんなウィングチップを長くしちゃったよなローヒールブーツ

しかもバックスキンのバーガンディなんて地味な発想・・・


パキっとしたじゃなきゃヤに決まってるじゃん

って、そりゃワタシだって思う

バーガンディ~~~っ!!ってお怒りになるローラちゃん

ローラ流の理屈はおっかしいんだけどオンナには納得なのだ

女は窮屈な靴を履いて痛さを我慢をしながら背筋を伸ばして歩くもの

ヒールの靴は馴染むまでに時間がかかるし痛さに涙ぐむ時もある


そんな窮屈なハイヒールのように、ローラは男であることに、そして

世間からの偏見にも窮屈さを感じながら時に傷つき涙することも・・・


生き難い世の中を傷つかないように、そして他人を傷つけないように

ド派手な衣装とユーモアを武器に人と接している

そんな姿に胸締め付けられるんだよな~


dqの武装をしている時は強気なのに

脱いでしまうとか弱い乙女になっちゃう

そんな落差もかわいくて、人間としてとても愛しい


そして、強くって逞しいヒーローのようなローラも

とっても男前でカッコイイ~!!


従業員一人一人を大事に思う社長が居れば

人はちゃんとついて来るし結果も出せる

じ~~~んと心が温かくなるいい映画だと思います


ムダなくテンポ良く音楽もイイ

スキな類の映画だし面白かったんだけど

期待し過ぎたかな?

少し物足りなさを感じちゃったのは何だろな・・・


靴のブランド名は「ディヴァイン」っていうのだそうな

ディヴァインって聞くと、思い出すのはピンクフラミンゴ

もうかれこれ20年以上前に一度観ただけだから

ラストしか覚えてないけど、覚えてるってことは

10代だったワタシにはそんだけ衝撃的なラストだったな・・・


さらに余談、ここ109シネマズ川崎にはハーゲンがあり

アイス好きのワタシにはたまらなく魅力的でした♪

キンキーブーツ@映画生活

いちばんきれいな水   @ユナイテッドシネマとしまえん 10月7日


出演:加藤ローサ、菅野莉央、カヒミ・カリィ 他

小学6の夏美には、むずかしい病気で11年間眠ったままの姉・愛がいる。

いばら姫のように美しく眠る愛を中心に、父と母の4人で、それでも穏やかに暮らしている。

しかし夏休みのある日、母・陽子の妹でカメラマンの真理子が、遠く南米の地で事故に巻き込まれたという連絡が入る。

夏美を残し、あわただしく現地へ出発する両親。姉妹が生まれてはじめて2人きりになったその夜に、奇蹟は起こる。

愛が突然目を覚ましたのだ。いつの間にか19歳になったことに戸惑う愛。

そして心は8歳のままの無邪気な姉に、振り回される夏美。

愛は強引に夏美を誘い出し、“いちばんきれいな水”のある場所へ向かう。

そこで夏美は、愛から思いがけないプレゼントを受け取る。

ようやく心を近づけ、かけがえのないひとときを過ごす2人。

しかし、次の朝、愛が目覚めることはなかった。

ベッドの横に残された愛の絵日記。

夏美は、それを読み、“いちばんきれいな水”の場所に秘められた真実を知る…。


公式サイトより・・・


昨日は豊洲のシネコンで開催された

「みうらじゅんセレクト童貞映画祭」に行くつもりだったのに

チケ完売だっていうので、この作品を観てしまった


この作品、カヒミ・カリィが出てるので

ちょっと気にはなっていたんですが・・・


色の付いてる役者が演るとやり過ぎになっちゃいそうな役

それをカヒミが演じてるんですが

こういう独特の雰囲気ってなかなか出せないでしょ

独りだけ違うカラーを持つカヒミの存在が

ファンタジー色を強くすることが出来んじゃないかな

神秘的でとっても良かったと思う


だけど・・・


たぶん原作は面白いのかもしれない

映画も、もうちょっと面白いものになったのかも知れないのに

なんか、惜しい。勿体ない。


加藤ローサはカワイイ

「いばら姫」のようだって言われたら、ワタシもそう思うもの

冒頭のシーンはわくわくするし好きなんだけどな~


寝ててもかわいいし何しててもかわいい

水の中に入っても顔崩れないし

カワイイのは認めますから許して~って思っちゃうくらい

無意味に長いプロモのようでした


無駄だな、長いな、要らないな、

そんなカットがあまりにも多い前半はチョットしんどい

秘密を明かされる部分にくるまで

長い道のりだったワ・・・ふぅ・・・でした

もっと若かったら伝わるものもあったのかも?

(伝わらないわけじゃないんだけど)


疲れちゃってるワタシには少女の気持ちに戻って観ることは難しかった


それにしても、あの赤ちゃんデカいって・・・


いちばんきれいな水@映画生活

太陽  @イクスピアリシネマ 10月5日


監督:アレクサンドル・ソクーロフ
出演: イッセー尾形、佐野史郎、桃井かおり、ロバート・ドーソン


天皇ヒロヒト
彼は、悲劇に傷ついたひとりの人間


右手が利き手なのに、あえて左手で撮ったような

そんなぎこちない印象を受ける映像だった

利き手が違えば、違う印象だったのかも知れない

観終わった直後はそう思った


時間が経つにつれ、じわじわっと来る

体温のよな心地良い温度


ランチをしながら映画の話をしている時

その温かさは突然やってきた

こうして思い出しながら書いていても

その温かさはじんわりとやってくる


小さい頃に見た昭和天皇は

たしかに、こんな人だった(ような気がする)

口角を下げ、絶えず口をパクパクさせていて

魚のような人という印象だった


誰からも愛されないと言う天皇

独りのシーンも多いのだが

独りではナイのに独りに見える

音の少ない閉ざされた世界の中で生きる

孤独な天皇を演じたイッセー尾形


演技を見るだけも十分価値のある作品ではないかと思う


子供のよに蝋燭の火を吹き消す姿

米兵の好奇心の目にさらされた時の振る舞いは

哀しくもあり、可愛らしくも思えた


感情を表に出すことも許されない立場

口を動かす事だけが精一杯の感情表現

同調するわけでもなく、そっけなくでもない

話は聞きましたという合図「あっ、そう」も

そんな中から生まれた精一杯の言葉のように感じた


子供の写真に唇を寄せる姿

皇后の胸に顔を埋める姿

唯一、人間として扱ってくれる皇后とのシーンだけが

心からの笑顔を見せていた


感想書きにくかった~

昭和天皇が背負わされてしまった戦争の責任など

明確には描かれておらず

観終わった後は少し戸惑うのですが

あくまでも天皇の人間性だけに焦点をあてた作品

それに気が付くと、じんわりと温かくなってくる


心の中に何かを落としていった作品

これがワタシの精一杯の感想です


太陽@映画生活

フラガール @ユナイテッドシネマとしまえん 9・30(土)

「フラガール」オリジナル・サウンドトラック

監督:李相日

音楽:ジェイク・シマブクロ

出演:松雪泰子 豊川悦司 蒼井優 山崎静代 

岸部一徳 富司純子

公式サイトはコチラ

北国に常夏の楽園「常磐ハワイアンセンター」が誕生するまでの実話

昭和40年・福島県の常磐炭鉱

かつては黒いダイヤとも呼ばれた石炭も

石油の波が押し寄せ炭鉱は閉鎖の危機が迫る

そんな炭鉱町に起こった常夏のハワイ化計画

施設の目玉フラショーを踊るフラガールは

ダンスの基礎など全くない炭鉱娘

そんなド素人にフラを教える過去にワケありの

ダンスの先生“まどか”が東京からやって来るが

施設の建設に反対する町の人たちの風当たりは冷たい・・・


富司純子さんのこの写真見てるだけで、もうダメだ

どんな台詞を言ってるか判るし、懸命な姿に心打たれる

女は歯を食いしばって男を支えるために生きる・・・

炭鉱の仕事に誇りを持ちながら

頑固に気丈に生きてきた心強き母

娘がヘソ出しダンスをするだなんて言いだしたら

そりゃ、反対もするだろう

そんな頑固な母が娘の“自分の人生を懸けた”踊りを見て

静かに心を動かされていく姿が胸を締め付ける

母が娘を想う気持ち、夢を叶えてあげたいと想う気持ち

それが、痛いほど伝わってくる


母だけではなく、兄の気持ち、娘の気持ち

そして、借金取りの気持ちも判る?!

まんまと寺島アニキが出てきたら笑っちゃうヨ~憎めないヨ~!


炭鉱娘の家庭の事情もまた色々で、一人一人にドラマがあり

特に、蒼井優ちゃんのお友達役の早苗ちゃん家のエピソード

それが、一番印象に残りました


蒼井優ちゃんは勿論かわいいんだけど

早苗役のえりちゃん、真っ直ぐな声、真っ直ぐな視線

なんてかわいい子なんだろう~と思ってしまった

初めは軽蔑の眼差しを送っていたまどかが

次第に彼女たちと心通わせていく中で産まれる師弟愛

まどかに「アンタ達と一緒に踊りたい!」とまで言わせるまでに

成長した彼女達のフラショーはホントに見事!

やり遂げた達成感から溢れ出す笑顔と涙にまた感動


感情移入しやすい登場人物の設定

人の中へ中へと入っていくカメラの目線

それが一緒に笑ったり泣いたり出来る観客との一体感を生み

ラストは一緒に達成感まで味わえてしまう


まちのため、友のため、家族のため、そして自分の人生のため

そりゃ、内容はかなりベタだとは思うんだけど

人間の生きる力強さや生きる喜びに触れると

哀しいだけじゃ反応しない涙腺も反応してしまう


ムリに恋愛関係を織り込まないのも好印象


松雪ちゃんの60年代のファッションも素敵

髪型もメイクも真似したくなる!

そして、フラやってみた~い♪とやっぱり思ってしまった音譜

フラガール@映画生活

昨夜は「太陽」を観ようと川崎のチッタに行くつもりだたんですが・・・


時間を調べたら午後3時の回しか上映してなくて断念( ̄□ ̄;)ガーン


なので急遽、近場のとしまえんのレイトで「フラガール」観てきました


我慢したけど、まんまと号泣して鼻水垂らしとりました


今月は都内に新しく出来るシネコンで


とある方のセレクト映画祭があるんです


4本の映画の間にその方の5分映像が入るんですよ~


それが目当てだったり(笑)


なんせ23:00~終了が朝の7時を回ってしまうので


行けそうなら行くとして・・・


今月観ようと思ってる映画


「カポーティ」は冷血を読破してから観ようと思ってるのに


本がまだ手元に届かず。ネットで買わないで本屋で買えば良かった


あとは、お付き合いで「トンマッコル~」は観る予定(韓国映画はチト苦手)


「上記に書いた映画祭」「クリムト」「キンキーブーツ」「ナイトメア~3D」


週一で映画に行けるかどうか状態だけど


なるべく都合つけて今月も映画を観たいと思います


フラガールの感想は明日・・・


おやすみあそばせ

日本以外全部沈没  @チネチッタ 9月16日(土)


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日本映画史上最大のスケールと興奮で贈るSFパニック・スペクタクル巨編!(??)

原典・小松左京、原作・筒井康隆、監修・実相寺昭雄、監督・河崎 実


本家は全く観たいと思わなかったけど、これはずっと観たくて観たくてシネチッタで上映されるのを心待ちにしておりました


万が一のことを考えて事前に座席の予約までして(笑)
そこまで混雑はしていなかったにせよ
シネチッタで一番大きな8番シアターで上映されているのにも
深夜0:00の回なのに、それなりに人が入ってるのにも驚いた

もっと笑えるんじゃないかと期待していったのですが・・・

日本人ならお耳が痛くなるよな台詞の連続に
その冗談、シャレにならんて・・・と
マジ顔になってしまいました

見てスグにどこの国か判断できる国旗のネクタイは学芸会のノリ
初期の円谷プロもビックリしちゃいそな、お安い特撮
役者さんの“あえて”のバカ演技
プチブルースは“しかめっ面”で相変わらず口で銃の音出してるし
デーブのダジャレンジャーぶりも健在
笑えるネタは尽きないし、とてもアホなんですが
厭味が裏にあるので、笑った顔が強張ってしまう

日本だけが沈没しなかった理由だって嫌味だし
日本だけが残って難民が押し寄せてきたら
弱者に圧をかけるGATなんてバカ部隊も結成されちゃうかも
こんな時、あんな時、自分もこうなっちゃうかもな~と
閉鎖的な島国根性を見せ付けられる

印象的なのは家庭のシーン
ここでの夫婦の会話も考えさせられる
食べ物や身の回りの物など、外国に支えられてるものは多い
世界を身近に感じることが平和への近道なのではないか
平和を生み出すのは家庭からなのではないか
などと、アホ映画を観ながら世界平和について考えはじめちゃったワタシ


そそ、アノ人が出てきた時は日本人よりもっと悪いヤツが出てきた~!
と思ってホっとしてしまったワタシはやっぱり日本人

こんな状況にならないとなかよく出来ないのかな
なんて思うと、ちょっと複雑な気にもなっちゃうけれど



そこは小規模なのをいいコトにやりたい放題のアホ映画
「冗談ですよ」と言わんばかりに、お安く終わらせてしまう気持ち良さ




アホの皮を被った真面目なB級映画だったワ




日本以外全部沈没@映画生活

けものがれ、俺らの猿と  “Getting wild with our monkey”

監督:須永秀明 原作:町田康 脚本:木田紀生/久保直樹 音楽:會田茂一 

出演:永瀬正敏/鳥肌実/降谷建志/車だん吉/ムッシュかまやつ/松重豊/小松方正


あぁ、なんて魅力的な出演者


先日タナカヒロシのすべてをアップして、鳥肌実について皆さんとお話していたら

うっ、けものがれが観たい・・・

と、観たい気持ちが募ってしまい、やっぱり観てしまいました


なんともいえない不条理な世界に引き込まれたくはないけど

覗いてみたい

早く夢なら覚めて~~~っ、と

頭がパンパンに膨れそうになってるとラストを迎え

今のは何だったの?と呆然としてしまう

ぶっ飛んだパンクな香りがプンプンするこの作品がスキ


先ず何がスキかって

「私はもっと有意義な人生を送りたい」

そう置手紙を残し海外に留学してしまった妻

その手紙が映し出され、重厚なロックが流れる中登場するのは

主人公、永瀬正敏演じる佐志

このオープニングのカッコ良さは、今まで観た邦画の中ではサイコー

この先、何が起きるの?と、期待で胸がわくわくする


この後、登場する人物がとっても魅力的

都合が悪くなると咳き込んで会話が出来なくなるなる小松方正をはじめ

次から次へとヘンな人が出てきては佐志を苦しめる

まっ、ヘンなので佐志の言うことなんか聞いちゃないのですが

仕方なしに言いなりになってしまう佐志とのやりとりが実におかしい

テレクラを前に心躍る気分の佐志

お店の名前は「マンボ」と「ポルカ」だったり

そういうネーミングセンスも好き

いちいち感情を字で現してくる細かさもツボ

中でも一番魅力的な田島役の鳥肌実

足の指が動くだけで笑える

自分の要求が通らないとだだをこねて大暴れ

佐志に迫る姿はまるで幼児のように純粋で恐い

でも、ちょっと色気もあったりして魅力的な気持ち悪さです

ここのシーンが終わると、ちょっと物足りないよな気がしてしまう

そのくらい彼は圧倒的な存在感を放ってます

そして、もうひとつの魅力は音楽

ゆら帝、ナンバガ、最近ちょっと話題の掟ポルシェがVoのロマンポルシェなどが参加

エンディングの「花」はいい映画を観たなぁ~んて思うよな切ない余韻を残す曲

正直、ワタシのよな凡人には到底理解は出来ない世界だし

ホントは物凄い奥深い話なのかも知れないとは思いつつ

非日常的な出来事ばかりが続くこの不条理な世界を時々覗いてみたくなるのです

どいつもこいつもバカばっかりだ~~~!と叫びたい時にお勧め

叫ぶ気力すらなくなります(笑)

タナカヒロシのすべて デラックス版 ◆20%OFF!

監督:脚本:田中誠 

いつもは2~3人の出演者しか書かないクセに

いっぱい書きたくなっちゃうくらい(ってコピペですが)

鳥肌実をはじめ魅力的な出演者


くすぐったくなるくらい薄気味悪い

「テルミンと俳句の会」の先生に伊武雅刀

インチキくさそうな役やらせたら日本一かも知れない

お調子者の友人に宮迫博之

ユンソナ、加賀まりこ、上田耕一、高橋克実、市川実和子、

小島聖、西田尚美、南州太郎、矢沢心、寺島進、日吉ミミ、

手塚とおる、清水審大、小倉一郎、昭和のいる・こいる、

みのすけ、鈴木みのる、三宅弘城、芦川誠、榊英雄、

島田珠代、宮崎彩子、カラテカ

この出演者を観てるだけでも面白そうだけど・・・


やっぱり面白かった


劇中で使用される音楽はすべて昭和歌謡

オープニングは「コーヒールンバ」

エンディングのクレイジーケンバンド

「シャリマール」これまたとってもいい、サントラ欲しいぃ~~


そんなコーヒールンバの軽やかなリズムに合わせて

主人公タナカヒロシ32歳独身が勤める

「遠山かつら工場」の作業風景が映し出されるオープニング

かつらだけでも「ぷっ」と思ってるのに

働いてる人達はやっぱり“うすい”

黙々と作業を続けているおじさま達の姿に

哀愁を感じながらも、絶えられずにまた「ぷっ」


鳥肌実42歳厄年が演じるタナカヒロシ32歳独身

平凡な普通のサラリーマン、人付き合いも悪く趣味もない

会話はぎこちないし広がらない

そんな絡み難い不器用な男タナカヒロシに彼女は勿論いない

でも、以外にモテる

そんな役どころなのですが


鳥肌実って普通に男前

なかなかテレビに出ない(出れない)ので

講演会にも2度行ったことがあるワタシ

間近で見ると色白美肌で背筋も伸びててホントにキレイな人

以外にモテるってのは納得

ぎこちなさ加減といい、絡み難さといい

何だかよく判らない人(芸風)なんだけど

でも素敵♪って思わせる魅力

タナカヒロシのキャラはこの人以外には

考えられないんじゃないかと思うくらいマッチしてた



タナカヒロシのとても不幸な日常を延々と見せつけられる

重苦しくなってる暇がないほど、ありえない不幸の連続

このままじゃいけないと、少しだけ自主的に行動するようになっても

結局、空振りに終わってしまったり、実らなかったりと

どうにもこうにも不幸の連鎖は止まらない

どうやって終わらせるの?と、ドキドキしてくる・・・


えぇ~~~っ、これがオチ~~~っ!!てな感じだけど

ちょっと幸せ、ちょっと前向きに“半歩”足が踏み出せそうな

そんな前向きな気持ちになる映画

生きてりゃ何とかなるっしょ♪