フラガール @ユナイテッドシネマとしまえん 9・30(土)

「フラガール」オリジナル・サウンドトラック

監督:李相日

音楽:ジェイク・シマブクロ

出演:松雪泰子 豊川悦司 蒼井優 山崎静代 

岸部一徳 富司純子

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北国に常夏の楽園「常磐ハワイアンセンター」が誕生するまでの実話

昭和40年・福島県の常磐炭鉱

かつては黒いダイヤとも呼ばれた石炭も

石油の波が押し寄せ炭鉱は閉鎖の危機が迫る

そんな炭鉱町に起こった常夏のハワイ化計画

施設の目玉フラショーを踊るフラガールは

ダンスの基礎など全くない炭鉱娘

そんなド素人にフラを教える過去にワケありの

ダンスの先生“まどか”が東京からやって来るが

施設の建設に反対する町の人たちの風当たりは冷たい・・・


富司純子さんのこの写真見てるだけで、もうダメだ

どんな台詞を言ってるか判るし、懸命な姿に心打たれる

女は歯を食いしばって男を支えるために生きる・・・

炭鉱の仕事に誇りを持ちながら

頑固に気丈に生きてきた心強き母

娘がヘソ出しダンスをするだなんて言いだしたら

そりゃ、反対もするだろう

そんな頑固な母が娘の“自分の人生を懸けた”踊りを見て

静かに心を動かされていく姿が胸を締め付ける

母が娘を想う気持ち、夢を叶えてあげたいと想う気持ち

それが、痛いほど伝わってくる


母だけではなく、兄の気持ち、娘の気持ち

そして、借金取りの気持ちも判る?!

まんまと寺島アニキが出てきたら笑っちゃうヨ~憎めないヨ~!


炭鉱娘の家庭の事情もまた色々で、一人一人にドラマがあり

特に、蒼井優ちゃんのお友達役の早苗ちゃん家のエピソード

それが、一番印象に残りました


蒼井優ちゃんは勿論かわいいんだけど

早苗役のえりちゃん、真っ直ぐな声、真っ直ぐな視線

なんてかわいい子なんだろう~と思ってしまった

初めは軽蔑の眼差しを送っていたまどかが

次第に彼女たちと心通わせていく中で産まれる師弟愛

まどかに「アンタ達と一緒に踊りたい!」とまで言わせるまでに

成長した彼女達のフラショーはホントに見事!

やり遂げた達成感から溢れ出す笑顔と涙にまた感動


感情移入しやすい登場人物の設定

人の中へ中へと入っていくカメラの目線

それが一緒に笑ったり泣いたり出来る観客との一体感を生み

ラストは一緒に達成感まで味わえてしまう


まちのため、友のため、家族のため、そして自分の人生のため

そりゃ、内容はかなりベタだとは思うんだけど

人間の生きる力強さや生きる喜びに触れると

哀しいだけじゃ反応しない涙腺も反応してしまう


ムリに恋愛関係を織り込まないのも好印象


松雪ちゃんの60年代のファッションも素敵

髪型もメイクも真似したくなる!

そして、フラやってみた~い♪とやっぱり思ってしまった音譜

フラガール@映画生活