ベートーヴェン(1770~1827)
が活躍した
18世紀後半から19世紀初めにかけて、
ピアノは大きく発展していきました🎹
それまで広く使われていたチェンバロは、
音の強弱を細かく変えることが
難しい楽器でしたが、
ピアノは弾く力によって音の強さを
変えることができました。
やさしく歌うような音から
力強い響きまで表現できるこの新しい楽器は、
作曲家たちにとって
大きな可能性を持っていました
ベートーヴェンは、ピアノの表現力を
さらに広げた作曲家のひとりです。
静かな部分から突然大きく響く部分まで、
幅広い感情を作品の中に取り入れ、
それまでよりもドラマ性のある
音楽を書いていきました
音楽が教会や宮廷だけでなく
一般の人々にも広がり、
演奏される場所も少しずつ広くなると、
より遠くまで届く豊かな音が
必要になりました。
そのため、
といった工夫が進められていきました🎼
ベートーヴェン自身も、
さまざまな楽器に触れていました。
若い頃にはウィーン式の軽やかなピアノに親しみ、
その後、より力強い響きを持つ楽器も
使うようになります。
その特徴を生かして
作品をつくっていきます。
チェンバロにはなかった
ダンパーペダル
それを生かしたのが
ピアノソナタ第14番
「月光」1楽章
ペダルを使うと
濁りも生じるのですが
そこも新しい響きだったのです。
ベートーヴェンの弟子
チェルニーによると
「非常に柔らかく打鍵される箇所では
時としていくつかの不協和音が
連続したとしても・・
エロリアン・ハープのような
柔らかく漂う効果」
とのことです🎹
その後
改良が進み
よく響き
ppからffまで
表現できるようになると
ピアノソナタ第23番
「熱情」が作曲されます。
ベートーヴェンは
ピアノ製作者に
ピアノについて手紙も
書いています。
歌わせることができるピアノを
望んでいたようです。
ベートーヴェンは
この時代に変化する
ピアノの特性を生かし、
またその発達にも
貢献しているのです
現代のピアノは88鍵となり、
広いホールでも
響く豊かな音を持っています。
ベートーヴェンの作品に触れると
音楽だけでなく、
ピアノそのものが成長していく姿も
感じることができます