着丼した湯気が立ち昇る天津飯、
御飯と餡と卵をひと掬いして頬張る。
「うめえ～。」
これまで天津飯を嫌と言う程食べて来て
思わず言葉が洩れたのは初めてのような気がする。
つまりは、私個人としての
日本一クラスの天津飯との出会い。
たっぷりとかけられた餡の
とろみ具合、甘みと塩味のバランスと旨味。
小エビが入った卵のふわふわ具合。
かなり美味しかったので会計の時に
店主に凄く美味しかったことを伝えたら
「たまたま当たりが良かったんですよ。」と謙遜。
この天津飯を知ってから
天津飯を食べたくなったら訪れる町中華のお店。
ただ、どうした訳か天津飯以外の料理が………
これだけ美味い天津飯が提供できるのにもかかわらず
いくつか食べた他の料理がまあ普通だったり、
普通に足らずの料理だったり、不思議ななあ。
他の料理の出来具体が
これだけ美味さの開きがあるのも珍しいので
店主のあの時の謙遜が、謙遜じゃないのかもと
思ったりもしたけれども
まっ今の所、５回連続で変わらずの美味さで
天津飯は提供されているのでまあ安定の味かな。
そして、他の料理も５回連続で普通だったり、
普通に足らずだったりの安定の味。
いつ何時、何かのきっかけで
天津飯も普通や普通足らずに下方に変化したり、
他の料理が天津飯レベルに上方に変化するやもしれず、
そんなかんやで今の所は、店名は伏せることに。
京都に天津飯と言えば、ここと言う位に
有名なお店があるようなので
その時の名所巡りの経路沿いになった時に
訪れてみようと思っていて
実はそのお店に一度、訪ねているのですよね。
京都を訪れる目的は、名所巡りがメインで
食事は、二の次さんの次、
なのでその日の名所巡りの経路となったので
ようやく訪れることが出来ると
喜び勇んで訪問したのですが、
お店の定休日と重なってしまって
真っ暗なお店の前でしばし呆然と佇んで
引き返したんですよね。
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