堀井新治郎 | 神戸カウンセリング花時計

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左『堀井新治郎』 右『堀井耕造』


発明王エジソンが、簡易印刷機『謄写版』を
開発した堀井家に宛てた手紙が
堀井家の旧宅『ガリ版伝承館』の蔵から
発見されました。


堀井家は、エジソンが発明した
印刷機の原理を基にして
ガリ版印刷を開発しましたが、
エジソン氏との親交を示す
資料が見つかったのは初めてのことだそうです。


タイプライターで書かれた手紙は、
「誕生日を覚えていてくれてとても嬉しい。」
「お祝いの言葉とお気持ちを有難う。感謝します。」

と言う英文の内容が記されて
筆記体で、トーマス・A・エジソンと
添えられていました。


ガリ版の愛称で親しまれた謄写版(とうしゃばん)は、
内務省で事務作業に従事していた堀井新次郎氏が
作業の大変さから印刷機の必要を痛感し
『誰もが簡単に使える印刷機を』の願いから
息子の耕造氏と共に開発を始めました。


明治26年に印刷機開発のヒントを得るために
渡米してシカゴ万博を視察し、
発明王トーマス・エジソン氏に啓発を受けます。


開発は、相当困難を極めたようで
資金繰りに困り家を売却した際には、
「どうしてこんなに零落してしまったのであろう。」
と嘆いたほどでしたが、
開発を投げ出して諦めることなく続けます。


明治27年1月に、
日本独特の衣料の生地に模様を付ける
染色方法からヒントを得たことで
堀井謄写版が完成します。


昔の日本人が考え出した染め物の技術を
応用し発展させた堀井氏も凄いですが、
応用、発展させられる日本の染め物技術も凄い。


明治43年には、さらに手刷りだった謄写版を
高速で大量に印刷できる活版印刷技術の技法を
取り入れ道具から機械へと発展させました。


堀井親子の生涯の発明考案総数は、
884件にも及び新しい産業を興し、
国外にも活躍の場を広げたことが評価され
新治郎氏は、
緑綬褒章(りょくじゅほうしょう)を受章。


私達が日頃、街中で目にするものは、
誰かが苦労の末に造り出したものや
誰かがデザインしたもので、
立ち並ぶ一つ一つのマンションやビルも
誰かの所有で誰かの成功の証です。


そんなことを思うと
自分ってどんだけちっぽけな存在なんだと
嘆きたくもなりますが

人には得手不得手、願望も欲求も違うので
世の中に流れ消えて跡すら残らずとも
僅かでも社会に、身近な人達にだけでも
貢献を出来れば、
その個人の僅かが合わさり
社会にとっても大きな貢献と
なるはずと信じていますし、


プロスポーツだってそうで
偉大なプレイヤーと観客がいてこそ
素晴らしい世界として成り立つのと同じ様に

社会に大きな貢献をする人達も
僅かな貢献をする人達がいなければ
また何の意味もないと思ったりもします。




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