(タイトルの答えについては文末を見てください)
こんばんは。
ずいぶんと暑い日が続きますね。
こうまで暑いと外に出るのも嫌になりますが、
今日も負けじと病院まで往復1時間以上を歩きました^ ^;
先日のブログでは筋肉を動かすことの重要性について書きました。
ストレッチや有酸素運動などの運動療法は、筋肉の回復および痛みの回復にとって重要です。
今日は運動療法の重要性について、もう少し具体的に書こうと思います。
そのためにはまず、顎関節症やそれに付随する不定愁訴のメカニズムについて説明します。
顎関節症でお悩みの方はよくご存知と思いますが、この病気が重症化すると身体の姿勢が崩れます。
これに連動して背骨や骨盤が歪み、身体の機能が著しく衰えます。
特に私のように歯列矯正を失敗した場合、上顎骨つまり頭蓋骨が歪み、脳機能に影響を与えます。
人間の頭の重さは体重のおよそ8から13%だそうです。
体重50kgの方は5kgもの重さがあります。
このボーリング玉の程の重さをどこで支えているか?
それは、 「顎(咬み合わせ含む)」 「首」 「肩」です。
これらに付着する様々な筋肉がうまくバランスを取ることで、重い頭は支えられているのです。
つまり顎の筋肉に対して、歯列矯正や食いしばりなど
筋肉の許容範囲を越えるような負荷応力が長期間にかかり続けると、
顎、首、肩などの筋肉のバランスが崩れます。
これが顎関節症の発症する原因です。
さらに首や肩は、背骨を通して仙骨という腰の骨まで繋がっています。
これら背骨は全身の筋肉でバランスを取っています。
筋肉のバランスが崩れると、関連する背骨にズレが生じ、さらにその背骨に関連する
臓器にも悪影響を与えます。
今はほとんど平気ですが、3年ほど前までの私は腰部の筋肉や背骨がズレることで、
大腸などの消化器官の働きが著しく衰えてしまいました。
食事をしても便が出ないのです。
薬を飲んでも効果が薄く、1週間に一度位のペースでしか便が出だせない・・・
この状態が4年ほど続きました。
今はもう健康ですが、この4年間は本当に地獄でした。
また、首や頭蓋骨がズレると自律神経を始めとした脳神経に乱れを生じ、
様々な病気を併発することになります。
私のように筋筋膜疼痛症候群(MPS)や線維筋痛症(FMS)もそれらの
合併症です。
「身体全体の歪みを治すこと。」
重症化した顎関節症を治すためにはこれが大事です。
身体の歪みを治すために、巷では様々な治療法があります。
1.カイロプラクティクス
2.クラニオセイクラル(頭蓋骨と仙骨の歪みの矯正)
3.トムソンテーブル整体
4.アクティベータ
5.他
軽症であれば、これら民間療法で治る人もいるかもしれません。
だが私の場合何ヶ月も何年も通った結果、治りませんでした。
これら治療法の問題点は、骨のみに対するアプローチであり
筋肉や筋膜にアプローチしていないからです。
骨には筋肉が付着しており、筋肉で身体全体の重みを支えています。
つまり、筋肉のバランスを整えることをせず、無理やり骨だけ動かしても
すぐに歪んだ骨に戻ってしまいます。
ではどうやって身体の歪みを治すのか?
それは自己治癒力しかありません。
身体の筋肉を正常に動かし、正しい筋肉を再構築することでしか、
身体の歪みを治すことはできません。
「歩くことで全身の筋肉のバランスを整える」
「ストレッチで縮んだ筋肉を伸ばすこと」
「筋トレで弱った筋肉を鍛える」
ただしむやみに身体を動かしてもだめです。
「呼吸」と「姿勢」が大事です。
ゆーっくりと深い呼吸をしながら身体を動かすことで、自律神経や脳がリラックスし
筋肉の回復が起こるのです。
深ーく、ゆーっくりが大事です。
姿勢に関して、歪んだ状態で運動を行っても、歪んだ状態で筋肉が再構築されてしまい
ます。
正しい姿勢が大事です。
「呼吸」と「姿勢」
これは顎関節症のみならず、線維筋痛症の治療にとっても重要です。
痛みがあると身体はその部位をかばおうとします。
例えば、腰が痛いと腰をかがめます。
自然と身体が歪んでしまいます。
また痛みを感じると、交感神経が興奮し自然と呼吸が浅くなります。
この痛みが長期間にわたると、浅い呼吸が慢性化してしまい、ますます交感神経が優位な
状態になってしまいます。
深呼吸を習慣化することで、慢性化した交感神経優位な状態を、改善してあげる必要があります。
とはいいつつも。
「呼吸」と「姿勢」に関して、私まだまだうまくできていません。
ずいぶんと改善はされましたが。
私の経験上、「呼吸」と「姿勢」は、症状が回復すると自然と正しくなっていきますので、
完璧を求める必要は全くありません。
決して無理をしないでください。無理は逆効果です。
ただ、正しい「呼吸」と「姿勢」を普段から心がけることで、
症状の回復に影響することは身をもって実感しています。
