(タイトルの答えは最後に書く予定です。が、今日は書ききれないかも)
こんばんは。
1週間ぶりに更新します。
あれから順調に快方に向かっています。
日常生活の中で出来ることが増えてきた分、
忙しくてブログを更新できずにいます(^ ^;)
書きたいことは沢山あるのですが。
今日は、
「完治するための近道シリーズ」 その3
を書こうと思います。
おそらく、近道シリーズの中でこの話が一番重要になると思います。
少し力を入れて書いてみようと思います。
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原因不明の痛みの研究は、
国を挙げて着実に進められている
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・全国に推定200万人。
・原因不明で治療方法もなく尚且つ難病指定もされていない。
・ほとんどの医師はその病名すら知らない。
一見、絶望的にも見える線維筋痛症ですが、
医学の最前線では着実に研究が進められているようです。
慈恵医大では文部科学省の支援を受け、
2014年に「痛み脳科学センター」を創設。
全学を挙げて痛みの機構解明や治療法開発に取り組んでいる。
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痛みが続くのは障害や炎症が治らないからと
考えがちだが、そうではないことが分かってきた
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人が痛みを感じるとき、その痛みの組織部位に炎症や外傷があると感じます。
局所的な組織に炎症や障害がある場合、神経から脳中枢に
痛みの信号が伝達される。
このような局所的な組織の障害が治れば、痛みの信号は
脳に届かず、痛みを感じなくなり、
「治った」 と本人でも自覚できます。
だが、組織の障害や炎症が長引き、慢性的な痛みの信号が脳中枢に
送り続けられると、脳が幻の痛みを作り出してしまいます。
分かりやすい例を出します。
「急性痛患者」と「1年以上の慢性痛患者」
この2種類の患者の脳をfMRIで調べた結果。
・急性痛患者は視床や島皮質といった中脳の生理的領域が活動。
・慢性痛患者はこれらの部位の活動は消失し、
扁桃体や前頭前皮質といった情動関連領域が活動している。
扁桃体は、怒り不安や恐怖など人間の感情をつかさどる領域に
なり、自分に及ぶかもしれない危機を判断する部位です。
この部位を切除した症例では、
「痛みを感じにくい」といった研究が報告されています。
つまり、痛みが慢性化すると脳の情動部位が不必要に働いてしまい
「幻の痛み」
を作り出してしまうということです。
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今現在の私の症状を例に考察してみると・・・
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先日のブログでも紹介しているとおり、私は星状神経節ブロックという
治療を定期的に受けています。
この治療は視床下部に働きかけ、痛み以外にも様々な病気に有効な治療法です。
http://ameblo.jp/kobeb24/entry-12169367614.html
この治療が効いていることから考察すると。
私の場合、まだ局所的な組織に障害が残っているということが分かる。
歯列矯正の失敗による筋肉や神経の後遺症、頭蓋骨や顔面の歪みが残っているということ。
(随分と改善されたがあとほんの少しの障害。
主観だが95%くらいは治ってるのではないだろうか?)
先日のブログで紹介しているように、特に外側翼突筋の治療やリハビリをしています。
http://ameblo.jp/kobeb24/entry-12175319435.html
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線維筋痛症の初発原因について
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だが上記の最新の医学で説明しているとおり、
私のようなな局所的な組織障害も慢性化すると非常に厄介になるということです。
慢性痛は脳の情動関連が不必要に働いてしまうということ。
こうなるとかなり厄介です。
▼慢性痛の負の連鎖
・脳が幻の痛みを作ってしまう。
・神経が痛みを記憶し、必要以上の痛みを感じる
・「このような動作をすると痛みが出てしまう。だから動かないでおこう」
といった痛みの記憶と認知的恐怖感を生じてしまう
・痛みや恐怖を抑える脳の部位(前頭葉にあるDLPFCという領域)が衰え、
痛みや負の情動に対して必要以上に敏感になる
・必然的に怒りやうつ症状などの精神疾患も併発する
・他、多数
「線維筋痛症は精神的な苦痛が原因で発症する」
原因不明の痛みをこのように解釈する方もいますが、
それも一理あるということです。
ですが、これだけが線維筋痛症の原因ではありません。
つまり以下、2種類の初発原因があるということです。
▼線維筋痛症の発症の原因
1.局所的な外傷や応力が働き、長期間における痛みを持続的に脳が感じることで幻の痛みを作る。
2.精神的な苦痛を持続的に感じ続けることで、幻の痛みを作る。
初発原因がどちらであれ、一度慢性痛の悪循環に陥ると、局所的な治療だけでは治らないのです。
筋肉、神経だけでなく、脳や認知療法といった、統合的な治療が必要不可欠になります。
長くなるので今日はこれくらいにしておきます。
長文読んでいただきありがとうございます。