
最近読んだ、
『もののけの日本史』
小山聡子著
現在、モノノケというと、妖怪と重ね合わせて、漫画やアニメ、映画などでキャラクター化されてきていますが、現代の「もののけ」は、古代のモノノケと全く別物のようです。
モノノケ、
物の怪、
物気、
時代によって意味合いが変わってきているようで、読んでいて面白かったです。
古代から近世にかけて、モノノケは、病や死をもたらす死霊であることが多かったのが、近代から現代にかけて、西洋文化の影響を受けながら、幽霊や妖怪などが混在してきたようです。
そして、もともと占いに端を発する囲碁、将棋、双六が、占いだけでなく病気治療についても書かれていたのが興味深かったです。
中国といえば、今でも葬式の時に麻雀をする麻雀葬の地域があります。
これは供養でもあり、占いの一種で、勝てば先祖の守護があるということ。
負ければ、日ごろの先祖供養が足りないということ。
麻雀葬の様子が出ている映画が面白かったです![]()
前漢(紀元前二世紀~)の逸話集『西京雑記』にある逸話の一つ。
8月4日に、彫房(ちょうぼう:彫刻を施した部屋)の北の戸口から出て、竹の下で囲碁を打つ。
勝った者はその年に福があり、負ければ病気になる。
ただし絹糸を捧げて、北斗七星に向かって願えば病気にならないというもの。
北斗七星は、死期をつかさどる星。
糸のように長寿であるようにという意味で、北斗七星に絹糸を捧げるそうです。
来月の4日、囲碁で福があるか占ってみるのもいいかも![]()
『隋書』「東夷伝・倭国」で倭人は囲碁、双六、博打を好むと書かれて、藤原頼長が故事にならって、8月4日に囲碁をして勝ち、福があると喜んだようで、中国の影響が大きかったんですね。
基盤は大地を、
碁石は天体を象徴。
盤の四隅は四季、
白と黒の碁石は陰陽
をあらわして、神などと交流する祭祀や占いに使われてきたようです。
12世紀前半、中国では、国衙に双六別当という神意を伝える役割の役職もあり、囲碁と同様、双六が重要な占いの役割を担っていました。
日本でも、後白河法皇が病気の時、沐浴しながら夜通し双六をやったけど、病気が治らなかったという記録や、現在のマラリアに比定する瘧病(おこりやまい)を、祈祷ではなく囲碁で治療した説話も書かれています。
中国、日本の病気治療と占いの歴史は、面白いですね。
私は、囲碁も将棋も、麻雀もできないので、病気になったら、北斗七星に絹糸をささげて願うくらいしかできないかもしれませんが、どんな占い方法で、どんな治療方法なのか興味津々です。
今日、車で買い物に出かけてたら、湊川公園に向かって坂をのぼって選挙活動してるのを発見![]()





