今回は東京からゲストが来ていたので、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にお連れしました!

 

 

  

その中で、子どもや大人たちがアートに触れ合うことの意味やアート教育について、

いろいろとお話したのが面白かったので、備忘録的に。

  

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(愛称:MIMOCA)の現在の常設展は「美術館は心の病院」。

 

 

 

 

 

 

 

美術館で良い作品を見たり、気持ちのよい空間に身を置いたりすることは、心を癒し新鮮な刺激を受け、生きる活力を得る機会になります。

猪熊弦一郎は、せわしない現代社会において「心の病院」として美術館は欠かせない存在になると考えていました。

  

美術館を美の殿堂として敷居の高いものにするのではなく、気楽に普段の生活のまま美術館に接近できるような場にしたいと考え、駅前に美術館をつくり、高校生以下のすべての子どもの観覧料を無料にするなど、町づくりにおいても必要な存在と考えました。

http://www.mimoca.org/ja/

  

  

猪熊弦一郎がMIMOCAを開館した時に副館長に伝えたという言葉があります。

  

『MIMOCAは建物と一体になって、人々にどうやって安らぎを与え、

本当に美しいものとはどういうものかをわかってもらうために育ち、生きていかなければなりません。

  

人々がMIMOCAの雰囲気に浸ることで、

生きる喜びを感じ、心が安らぎ、「美しいもの」がわかる。

そういうことから、周りの人たちを愛し、家族を愛し、自分の街を愛する心が生まれてくると思います。』

 

 

  

アートを非日常の世界に閉じ込めてしまうのではなく、

子どもも大人もアートを身近に日常的に親しむこと、またアートの感覚を実生活に取り入れていくことには大きな意味があると考えています。

 

 

 

例えば、

1)言語や言葉のコミュニケーションだけに頼り過ぎることなく、非言語でコミュニケーションをとる、非言語の世界を実現していくという感覚・感性が磨かれる。

 

2)美しいと思うものが世の中になければ、自らの手で創り出せばいい。これは起業家精神にも通じるところ。

自分が感じる不を解消する手立てや、自分が理想とする世界が今の世の中になければ、“自らが創り出す”という感覚があれば、主体的な人生を歩めるようになる。

 

3)アートを通して色んな見方を知る。一つのものを色んな角度から見てみる。

離れたところから見てみたり、近づいてみてみたり、斜めから見てみたり、真っ正面から見てみたり。

自分の見方や視点が変われば、同じものでも違うものが見えてくるということが体験として分かる。

  

4)「美しいものがわかる」ということは、自分がどんなものを大切にしたいか、自分がどんなものを愛しているかがわかるということ。

美しいものがわかるという感性が、家族を愛すること、周りの人たちを愛すること、自分の街を愛する心が生まれてくることに繋がる。

  

東京から来たゲストたちとそんなことを話していて、いつも以上にとても楽しい時間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

OMOYA Inc.でも子ども向けと大人向けの両方の「LIFE is ART」というアート教育事業を始めたのですが、この事業にも参考になる学びがたくさんありました。

https://www.omoya-inc.com/life-is-art

  

もっと日常的に自由に創造する歓びを体験できる場を増やしていけたらと思っています。

 

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