「新年あけましておめでとうございます」は誤りではない? | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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年賀状のマナーについて書かれた本やサイトで、「新年あけましておめでとうございます」は誤りです、というのをよく目にする。

 

「新年」は「新しい年」のこと。「年が明ける」で「新年になること」なので、「新年」が「明ける」というのは重複表現だ。

 

よって、正しくは、

 新年おめでとうございます。

 あけましておめでとうございます。

のどちらかになる。

 

……というわりには、テレビやラジオで「新年あけましておめでとうございます」と言っているのをよく聞く気がする。生放送でタレントが口走ってしまうのはわからないでもないが、アナウンサーが司会しているときでも言っているような……。

 

改めて、ネットで調べてみると、「NHK放送文化研究所」のサイトがヒットした。「『新年あけましておめでとうございます』は重複表現?」(2017年1月1日)に、「年始のあいさつの慣用として、広く使われていますし、年が改まったおめでたい気分や様子を強調する表現とも考えられるため、完全な間違いだとは考えていません。」とあった。

 

「慣用」「強調」という定義が、どの段階に達したらそう言いきれるのかはあいまいだが、とくに問題はなかろう、という考え方だった。

 

意外と寛容なんだなぁ、NHK。

 

言葉というのは、時代に応じて変化していくものだから、この姿勢は良いのではないか。

 

ということで、新年あけましておめでとうございます。今年も、よろしくお願いします。

 

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