徐々に学校再開への気運が高まっている。
分散登校という言葉がニュースにちらほら出始めた。生徒が密集しないように、クラスを複数のグループに分割し、登校時間を分ける。
これで教室や廊下など、校内の生徒の密集を極力回避しようという策だ。
ただひとつ、気になることがある。
職員室の密集である。
休校期間中は、出勤する教職員をローテーションで回し、在宅勤務の形をとっているケースが多い(ただし、これも学校によって対応がばらついている)。
しかし、分散とは言え、生徒の登校が始まると、教職員の出勤も増える。
生徒の密集を避けるための分散登校が、教職員の密集を招く結果にはならないか。
職員室でクラスターが発生したら、分散登校の意味もなくなる。
「分散登校」のあり方を考える必要がある。
時間帯をずらしているが、同じ日にたくさんの生徒が来るのは、「分散登校」というよりも「時差登校」だ。
時間帯が違っても同じ日にたくさんの生徒が来るなら、それだけ教員もたくさん出勤する。
生徒は時差で登校するだろうが、教員はおそらく朝から出勤するだろう。そうなると、職員室は密集状態に陥る。
そうではなくて、本当の「分散登校」を考えるなら、登校日を分けなければならない。
登校日を分けることで、登校する学年・クラスの担当教員だけが出勤すればいい。
生徒のことだけでなく、教職員のことも考慮しながらの学校再開を考えていきたい。
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