中学の漢字指導導入~ていねいさと正確さ~ | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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新出漢字の読み・書きを宿題にして、小テスト。その前に、どういう意識をもって学習するか。

 

「意識」がとても大切だと思う。

 

「意識」をさせずに取り組ませると、ただの作業になってしまう。

 

漢字なら、「書いて覚える」という旗印の下、“とりあえず”10回書く。宿題としては、それを提出することで評価される。

 

それは、10回書いたという結果・記録が残るだけ。大事なのは、「覚えよう」という意識をもって取り組んだか。そういう途中経過。それがなければ、10回書こうが20回書こうが記憶に残らない。

 

そこで、まずは「ていねいさと正確さ」を求める。漢字の宿題は、書写(硬筆)の学習でもある。

 

たとえば「未」と「末」。ハネの要素はない。だが、2本の横棒のうち、上と下のどちらを長くしてどちらを短くするか。それで大違いになる。これを雑に不正確に書く生徒がいる。横棒の長さが同じ、上下の横棒の始点と終点がズレる……。

 

「描」と「猫」。てへん・けものへんの区別がわかりにくいような、雑な書き方をする生徒がいる。

 

こういう状態で提出してきたら、やり直しを求める。なぜやり直しなのか、理由もきちんと説明したうえで。そして、「字のうまい・へたはしかたがない。私もうまくない。けれど、紛らわしくない誰でも読めるように、ていねいに書くことはできる」と伝える。

 

宿題を点検する側としては、なかなか根気のいるやり取りになる。再提出を命じられて渋い顔をする生徒もいる。ちゃんと再提出の理由を納得させることが大切だ。

 

中1の1学期からこれをやっておけば、だんだん再提出が減ってくる。

 

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