国語の変な設問(3) 無意味な古文の現代語訳 | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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古文の設問で、傍線部を現代語訳しなさい、というのがある。

 

私は、現代語訳させる基準として、

1.重要単語が含まれている(勤務校で使用している古文単語の本に所収されている語)

2.文の意味を左右する助詞・助動詞が含まれている

という2点が含まれるようにして、傍線を引く。

 

授業でも、こういう重要単語や助詞・助動詞の意味は、しっかり覚えておかないと、現代語の感覚で読んでしまうと思わぬ読み違いをしてしまうからね、と言う。

 

たとえば助動詞「ぬ」。打消か完了かでは180度文意が変わってしまう

 

「かなし」にしても、古語では肯定的な感情で用いられることが多い。

 

だから、それをしっかりと覚えてほしい。そして、「こういうところに傍線を引いて、現代語訳をさせる問題を、出題者は作るんですよ」と、出題者の意図まで生徒に伝える。

 

出題者の意図がつかめるレベルになったら、生徒の学力としてはかなりの段階に到達していると思える。

 

だが、世の中の模試や問題集には、「どうしてここに傍線を?」という問題も少なからずある。

 

これといった重要単語があるわけでなし、助動詞・助詞も文脈を左右するようなものがあるわけでもなし。前後の文脈で判断するしかないのか?

 

古文の現代語訳なんてオーソドックスなあるある問題だが、どういうつもりで出題したのか、意図が読みとれないのは困る。

 

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