チャイムと同時に授業を終わろう | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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チャイムと同時に授業が始められるように、着席しよう。

 

そう生徒に呼びかけている学校は多いだろう。チャイムが鳴ってから着席、ではなく、チャイムが鳴る前に着席。チャイムと同時に号令で授業を始める。なぜなら、時間は守るべきだからだ。

 

ところで、教員はどうだろうか

 

そもそも、チャイムと同時に授業が始められるように、教員が教室に向かっているのだろうか。個人的な経験だと、前任校はチャイムが鳴ってから職員室を出て教室に向かう教員がほとんどだった。自分が卒業した学校もそうだった。だから、チャイムが鳴ってしばらくしてから教員が教室に入ってくる。教員が教室のドアを開けたら号令。

 

現任校はそこの部分は徹底されていて、チャイムが鳴る前に教員は教室に入っている。教卓の前に立ち、チャイムが鳴るのを待つ。チャイムと同時に号令がかかり、授業が始まる。

 

それはそれでいいのだが、では、授業の終わりはどうか。

 

これについては、かなり怪しい。

 

チャイムと同時に授業が始められるように、と言っている割には、チャイムと同時に終わらない授業が多い。生徒には時間を守らせながら、教員は時間を守らない。チャイムが鳴り終わっても、授業を続けている。これは、明らかに矛盾している。

 

私は、授業が終わる10分くらい前から、つねに腕時計を見ながら、どこらへんで授業の落としどころを持っていくか、意識をする(もちろん、授業の始まる前から落としどころは考えているが、授業をやってみて変わることもあるので)。理想は、チャイムと同時に終わりの号令がかけられるようにすることだ。

 

たまに、生徒の反応とかが想定外で、それを修正するのに思わぬ時間がかかってしまい、予定どおりに終われないことがある。そのときは、ひたすら「チャイムが鳴ってしまったのに、ごめんなさい」と詫びながら、少しだけ延長してしまうことがある。これはいけない、と思っている。だから、極力、そういうことが生じないように心がけている。

 

生徒に授業の始まりのチャイムを守らせるなら、教員は授業の終わりのチャイムを守るべきだ。筋が通っていないだけでなく、生徒の休み時間を確保するという点においても、重要だ。終わりのチャイムを守らずにずるずる延長してしまえば、それだけ生徒の休み時間は減ってしまう。チャイムが鳴る前に着席、と言っているのなら、トイレに行ったり、次の授業の準備をしたりする時間をちゃんと確保しないといけない。授業が延長すれば、その時間が削られてしまう。

 

そもそも、チャイムが鳴ってから授業をしても、生徒は「まだ終わらないの?」という感じでそわそわして、授業の中身なんて頭に入らないし。

 

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