「勉強しなさい」という定型句は教員の怠慢でしかない | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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「勉強しなさい」

 

授業でもホームルームでも、教師が定型句として口にする言葉。頭に「もっと」とか「テスト前だから」とかが付くこともある。

 

……正直、これで生徒が勉強してくれたら、こんな楽なことはない。

 

このひと言で勉強してくれるような生徒は、「勉強しなさい」と言わなくても、元々向学心があって勉強に前向きな生徒だ。

 

逆に、なかなか勉強してくれないから「勉強しなさい」と言わなきゃいけない生徒は、やる気がないのだから何度教員が上から「勉強しなさい」と命令したところで、馬の耳に念仏である。

 

それで結果が伴わなかったときに、「勉強しなさいと言ったでしょ」と生徒を責める。自分はちゃんと勉強するように言ったのだから、その命令を聞かずに成績が悪かった生徒のせいだ、という免罪符として「勉強しなさい」は用いられているのではないか

 

「勉強しなさい」という指導は、教員の怠慢でしかない。

 

教員という仕事の大きな役割は、いかに生徒にやる気を起こさせるか、というところにある。授業で教科の学問に興味を持たせる、ある程度辛抱させながら小テストなどをくり返し自信をつけさせる、何よりも「分かった」「理解できた」「解けた」という成功体験は、「おもしろい」という満足感へとつながり、それが「じゃあもっとやってみようかな」という意欲へと変わっていく。

 

この好循環を生み出す手助けをするのが教員だ。

 

生徒にやる気を起こさせるために何ができるか。それをとことん追求してこそ教員だと思う。

 

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