指示語の指す内容を答える設問 | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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指示語の指す内容を答える設問。

 

生徒に解き方を尋ねると、「指示語の前を読む」と口を揃えて答える。中学受験のテクニックで仕込まれているのだろう。

 

私は、即座に切り返す。

 

「指示語の前を読むよりも、まずは指示語の続きをしっかりと読んで内容を捉えること」

 

その理由は、指示語の大半は文の前の方にあるからだ。そして、日本語の文は構造上、述語が一番最後に来ることがほとんどだ。述語には、その文でもっとも言いたいことが込められている。つまり、指示語が何につながっているのかを知っておけば、その指示語の指す内容を考える大きなヒントとなる。

 

それを考えずに、「とりあえず指示語があったら前を読む」、というのは答え探しの手段でしかない。どこかに宝が埋まっているらしいと何のヒントも地図もないのに、森の中に入っていくようなものだ。

 

後ろを読んでヒントを得たら、指示語の前にさかのぼっていけばいい。そして、指示語の指す内容が見つかれば、指示語に代入して通じるかどうかを確認すること。まとめると、こうなる。

 

【指示語の指す内容を答える問題】

1.指示語を含む一文を必ず最後まで読む。

2.指示語の前から答えにあたる部分を探す。

3.答えと思われる部分を指示語に代入し、意味が通じるかを確認する。

 

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