中学古典の導入は文学史から | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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中学古典の定番。

 

1年 竹取物語(冒頭文、月へ帰るシーン) 故事成語(矛盾)

2年 枕草子(冒頭文、うつくしきもの) 徒然草(冒頭文、仁和寺にある法師) 平家物語(冒頭文、敦盛の最期か扇の的) 漢詩

3年 おくのほそ道(冒頭文、平泉か立石寺) 三大和歌集 論語

 

教科書会社によって取り上げる話に多少の差異はあるが、作品はどこも同じ。

 

古典を指導するとき、私は文学史から入る。

 

古典の文学史は4点。1.作品名、2.作者名、3.成立時代、4,ジャンル。これにつけ加えて、竹取物語なら日本最古の物語であること、枕草子・方丈記・徒然草の三大随筆を一覧にする、平家物語は源平合戦の歴史的背景など、特徴的な事柄を教えておく。

 

それが終わってから、本文へ。

 

成立時代がいつか、というのは、古典を読む上で、結構重要な問題だと思う。平安時代は貴族中心だから、華やかな作品が多い。恋愛とか、雅とか。鎌倉時代は一転して武士の時代になるから、軍記物語や説話(長編物語よりも仏教的・世俗的な教訓を含んだ短い話が好まれる)が増える。

 

平家物語は、歴史の知識がなかったら、祇園精舎の冒頭文の意味するところが理解できない。

 

そもそも、奈良時代・平安時代・鎌倉時代が西暦の何年から始まり、どういう時代なのか、という大まかな流れを説明する。毎回、これをやるので、生徒の記憶にも残る。

 

古典と日本史は切っても切り離せない

 

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