修学旅行の目的 | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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修学旅行の目的って考えたことがありますか?

 

今や修学旅行があたりまえになっているが、始まった背景には、戦後、まだ経済的に復興していないころ、旅行にいくということがなかなか難しかった時代に、学校のみんなで旅行に行きましょう、というのが始まりだった。そんな話を聞いたことがある。真偽のほどは知らないが。

 

字義としては「学を修める旅行」。だから、単に友だちと旅行に行って楽しかったね、では、本来の字義からは外れてしまう。

 

東京ディズニーランドやUSJ、スキー旅行などの修学旅行は、果たして修学旅行なのか。仲間と班活動するという点では、「協力」という日本人が大好きな要素がないとは言わないが、でも「修学」というほどのものではない。どちらかというと「親睦旅行」が正確な気がする。

 

それはそれで良いと思う。学校生活を過ごした仲間と楽しむ親睦旅行。いいじゃないか。いっそ、その名目にしてしまえば。

 

でも、戦後すぐのころとは違い、友だち同士で休日にテーマパークへ遊びに行く時代だ。年パスを持っている生徒もいる。プライベートでできることをわざわざ学校の行事として、時間を割いて準備してやることではない。

 

修学旅行の準備はかなり時間がかかる。

 

だったら、ちゃんと「学を修める旅行」にしたい。沖縄や長崎、広島で平和学習。福島や熊本で震災の学習。そんな要素を盛り込んでいればいい。ちゃんとした目的がほしい。そのうえで、お楽しみのオプションとしてテーマパークに行く1日があっても良いとは思う。

 

学校の行事なのだから、「学び」の観点は欠いてほしくない。

 

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