世間が思うほど、教員の夏休みは暇ではない | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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最近、教員の多忙化やブラック職員室などと報じられるようになり、教員の仕事の大変さがクローズアップされるようになってきた。だから、「先生って夏休みはゆっくりできるんでしょ?」という声は、以前より大分減った。

 

大分減ったとは言え、やはり民間企業に勤めている人からは、「夏休みはちょっとゆっくりできる?」と聞かれる。

 

答えは、イエスのような、ノーのような。

 

たしかに、授業期間中ほど忙しくはない。けれども、暇かというとそうでもない。

 

夏休みの講座がある。

 

クラブ活動は、普段の授業のある期間は練習時間がなかなか確保できないので、ここぞとばかりに練習漬けになる。クラブの合宿や練習試合、試合本番も入ってくる。

 

学習合宿なんてのもある。

 

私立に勤務していると、夏休みくらいから、次年度の自校の入試問題を作成し始める。

 

2学期は、運動会や学祭、修学旅行、校外学習、職場見学会など、とにかく行事が多いので、そのための準備を夏休みにしておく。

 

私の場合、そこに駿台教育研究所のセミナーに行くこともプラスされる。

 

……つまり、意外と夏休みだからって暇なわけではない。授業期間中は、授業の準備と授業時間、教材研究、宿題点検、小テストの採点、生徒指導などがあって、なかなか落ち着いて次の準備をする、ということができない。だから、夏休みに、2学期のことを想定して準備を始める。

 

それゆえ、先のように「先生って夏休みはゆっくりできるんでしょ?」と言われると、無性に腹が立つ。授業期間中、1日12時間以上も職場に滞在し、ひどいときは持ち帰り残業をしているくらいだ。夏休みくらい、少しは楽をさせてくれ……。楽じゃないし。

 

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