担任や授業担当者として校舎にいる時間帯は、常にニコニコ笑顔の教員。生徒を注意指導するときも、感情的にならず、きちんと説諭できる。生徒からも人気がある。他教員が、生徒を怒鳴ったり、高圧的に指導したりしている姿を目にすると、苦々しい顔をする。「あんな力で押さえつける指導では、生徒は萎縮してしまう」「真の教育ではない」「生徒は脅えているだけで、本質は理解できない」と苦言を呈する。
まったくもってごもっとも、尊敬に値すべき教員像である。
だが、こういうスタンスの教員が、突如、絶対王政へと変貌を遂げる時間帯がある。
それが、クラブ指導である。
特に、自分が学生時代からやっていた活動で、専門性がある顧問ほど、絶対王政に陥りやすい。
担任や授業担当者が高圧的に怒鳴るときの文言よりも、さらにキツい。人格を否定するような言葉すら吐きかねない。
いったい、クラブって何なんだろう。
そういう教員は、決まって言う。「厳しさに耐えられないと強くなれない」と。
厳しい練習を課すのは構わない。が、それと人格を否定する発言は別次元だ。
担任の立場なら「学習が危ういのだから、クラブなどしている場合ではない」と生徒に言う。
が、クラブ顧問の立場になって、部員が「学習を優先するために休部(退部)したい」と申し出てくると、「クラブを辞めて成績の上がったやつはいない」などと言って、辞めさせない。
同一人物が、明らかな矛盾を抱えて指導をする。
クラブ活動には、それくらい魔力がある。部員も、逆らえないオーラを感じ取ってしまう。
本当にこれでいいのか?
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